2007年4月の星空

 3月21日の春分の日をすぎると、しだいに夜の時間が短くなっていくのが実感されるようになってきます。それにつれて夜の冷え込みもやわらぎ始め、北上する桜前線の気分そのままにゆったりスターウォッチングを楽しむことができるようになってきます。ただし星空の方は、春霞の季節の到来で、少し輝きが失せてしまうのはいたし方ありません。そんな春の日暮れ時西空は、やはり宵の明星の金星の圧倒的な輝きが目を引き、頭上あたりでは、しし座の一等星レグルスと並ぶ土星の姿が印象的です。今月はこの二つの惑星に注目してみるのがおすすめです。

07年4月の星空

同じ星空が見える時刻

  • 3月中旬22時ころ
  • 4月上旬21時ごろ
  • 4月中旬20時ごろ
  • 4月下旬19時ごろ

クリックすると大きな図が見られます

図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社