2007年5月の星空
新緑の香りの中で星空が楽しめる季節の到来です。夜の冷え込みもなく、心地よい気分で眺められる星空のなんと美しいことでしょうか。宵の西空では相変わらず、宵の明星の金星のすばらしい輝きがあって、人々の話題にのぼっています。宵の南の空高くには、しし座の1等星レグルスと並ぶ土星もいます。目下、土星探査機カッシーニが周回中で、土星世界の最新情報が次々にもたらされています。望遠鏡の視野に見える美しい環の姿を楽しみながら、同時にその周りを探査機が回っているのを想像すると、ちょっと不思議な気にさせられることでしょう。
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同じ星空が見える時刻
- 4月中旬22時ころ
- 5月上旬21時ごろ
- 5月中旬20時ごろ
- 5月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。