2007年6月の星空

 6月11日は入梅です。これから7月下旬ごろの梅雨明けまで、雨や曇りの日々が続くことになります。そして6月22日が夏至です。一年中で最も夜の短い季節となります。つまり、日暮れが遅く夜明けが早くなるわけです。というわけは、6月は天文ファンにとっては少々苦手な季節の到来ですが、星空のほうはそんなことはお構いなしに、ビッグな見ものが続きます。少ない晴れ間のチャンスを逃さずに、大いに星空を楽しみたいところです。第一の見ものは、6月6日に衝となる木星と6月9日に東方最大離角になる金星です。明るいこの二つの惑星の輝きは都会の夜空でさえ、はっきりわかり目を引きます。

07年6月の星空

同じ星空が見える時刻

  • 5月中旬22時ころ
  • 6月上旬21時ごろ
  • 6月中旬20時ごろ
  • 6月下旬19時ごろ

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社