2007年3月の星空

 3月はビッグな天文の現象が2つあります。3月4日未明の月が欠けたまま西へと沈む「月没帯食」と3月19日昼ごろの「部分日食」です。しかし、どちらも全国的に見られるというわけではなく、地方によって明暗が分かれます。部分月食の方は西日本方面のみで見られ、部分日食の方は主に日本海側よりのみで見られるからです。つまり、東日本の太平洋側、たとえば東京などでは両方とも見られないことになってしまうわけです。月食の方は、この夏8月29日宵のものが全国で見られますが、日食の方は2009年7月22日まで見られないのでおあずけとなる地方もあるわけです。

07年3月の星空

同じ星空が見える時刻

  • 2月中旬22時ころ
  • 3月上旬21時ごろ
  • 3月中旬20時ごろ
  • 3月下旬19時ごろ

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社