2006年1月の星空

一年中でもっとも星空の美しい季節の到来です。北風の吹きぬける戸外で長時間過ごすのはつらいものですが、それに見合うだけのすばらしい星の輝きに包まれる幸福感が味わえるのもこの季節ならではのものといえましょう。都会の夜空でさえ見える星座の輝きの中に真っ赤な火星とプレセペ星団とならんだ土星の姿が加わっているのですから、この冬の星空はまぶしいといえるほどの明るさです。インフルエンザの流行の兆しもあり、防寒具の身支度をととのえて最高の星空ウォッチングを楽しむことにしましょう。

06年1月の星空

同じ星空が見える時刻

  • 12月中旬22時ころ
  • 1月上旬21時ごろ
  • 1月中旬20時ごろ
  • 1月下旬19時ごろ

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社