図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざして見くらべると、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
この星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
12月の夕空で目に付くのは、西の地平線低く見える宵の明星の金星で、12月9日には最大光度になります。また、東の空では10月30日に地球に最接近して今は遠ざかりつつある赤い火星が人目をひいています。東の空からはいっせいに明るい冬の星座たちも登場してきています。