図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざして見くらべると、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
この星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
11月の夜空で目に付くのは、西の地平線低く輝く金星で、宵の明星として都会の空でさえ目に付きます。その反対側の東の空では地球に近づいた赤い火星が2年2ヵ月ぶりにあかく輝いて人目を引いています。その赤い火星は、11月15日の良いには満月直前の大きな月と並びます。