2008年6月の星空

 6月21日が夏至で、ここしばらく一年中でもっとも日没が遅く、日の出の早い状態が続くことになります。つまり、一年で一番夜の短い季節の到来というわけです。おまけに6月10日が入梅で、これから7月20日ごろの梅雨明けまで、曇りや雨の日々が続くことになり、天文ファンにとってはなんともうっとうしい季節となるわけです。しかし、梅雨空は気まぐれで、梅雨前線のちょっとした動きで、思わずすばらしい星空が広がることもあり、油断はできません。そんな夜ふけの晴れ間に見えるのは夏の天の川の輝きで、星空のほうも夏のものへと衣替えしてきているからです。

08年6月の星空

同じ星空が見える時刻

  • 5月中旬22時ころ
  • 6月上旬21時ごろ
  • 6月中旬20時ごろ
  • 6月下旬19時ごろ

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社