2008年4月の星空
桜前線の北上も急ピッチ、日本列島全体が春の陽気に覆われ、春夜風に吹かれての星空ウォッチングも心地よいものとなってきています。ただし、春がすみの季節の到来で星空がいくらかモヤっぽいのも気になることでしょう。そんな宵の頭上でやはり目を引くのはしし座の一等星レグルスと並ぶ土星の輝きでしょう。明るい2つの星が接近して輝く様子は市街地でも目につきますが、土星に望遠鏡を向けると、細くなった環が見え、いよいよ来年の環の消失が近づいていることを実感させられるでしょう。西に傾いたふたご座には赤い火星がいることも忘れないようにしてください。
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同じ星空が見える時刻
- 3月中旬22時ころ
- 4月上旬21時ごろ
- 4月中旬20時ごろ
- 4月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。