2008年3月の星空
3月20日は春分の日です。季節は冬から春へとはっきり移り変わりを見せるころとなり、これまで全盛を誇るかのように輝いていた冬の明るい星座たちが、宵の早い時刻のうちにいっせいに西空へ傾きかけています。とはいっても日暮れのころの頭上に見えるふたご座には、火星の赤い輝きがあって相変わらず人目を引いています。ただ、昨年12月19日の地球接近から日が過ぎて、望遠鏡の視野の中の火星はずいぶんちいさくなってきています。その一方でしし座の中ほどにいる土星は、2月25日に衝となり、今が観望の絶好期となっています。
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同じ星空が見える時刻
- 2月中旬22時ころ
- 3月上旬21時ごろ
- 3月中旬20時ごろ
- 3月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。