2008年2月の星空
2月4日は立春です。寒さが極まって春の気配が立ち始めるという意味なのですから、実は立春のころが一年中でいちばん寒いころなので、防寒の身支度はおこたりないようにしなければなりません。そんな寒さの極まる宵の空には意外にたくさんの見ものがあります。第一は宵のころ頭上にやってくるふたご座で輝く赤い火星です。第二は西の空へ低く下がり始めたくじら座のミラが赤くなっていることです。第三は東の空に上り始めたしし座にいる明るい土星です。夜明け前の東天では金星と木星も接近して輝いています。うるう年のこの2月は大忙しの月といえましょう。
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同じ星空が見える時刻
- 1月中旬22時ころ
- 2月上旬21時ごろ
- 2月中旬20時ごろ
- 2月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。