2008年1月の星空
超高感度カラーテレビカメラがとらえたふたご座流星群
12月14日22時04分頃に出現したマイナス等級のふたご座流星群を天体撮影用超高感度カラーテレビカメラがとらえた。接近中の火星や冬の大三角の中を青白い閃光を放ちながら流れていく映像は、超高感度カラーテレビカメラならでは。月明かりに邪魔されることなく好条件だったこともあり、全国的に14日の22時から23時台に多くの流星が出現し多くの人々に観測されたようだ。
このビデオ映像は、天体撮影用超高感度カラーテレビカメラNC-R550aで撮影されたもの。カメラは、次世代の超高感度デバイスEM-CCD(3CCD)を採用。天体撮影用の超高感度カラーカメラとして注目されている。
詳しくはスペシャルWebサイトwww.emccd.netで。
新しい希望に満ちた年を迎え、新鮮な気持ちで大張り切りの天文ファンも多いことでしょう。そんな新しい年ながら、見ものは、12月19日に地球に最接近となった火星で、相変わらず不気味とも思えるほどの赤く明るい輝きで宵の頭上にかかり人目を引いています。この冬は、最接近中の火星が、星空での動きや望遠鏡で見るばかりでなく探査機からもたらされる火星世界のニュースとともに話題になることでしょう。また、日本の月探査機「かぐや」から届けられてくるハイビジョン映像が、再び月への関心を高めることになりそうで、これも嬉しいニュースといえます。
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同じ星空が見える時刻
- 12月中旬22時ころ
- 1月上旬21時ごろ
- 1月中旬20時ごろ
- 1月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。