2007年12月の星空
超高感度カラーテレビカメラがとらえたふたご座流星群
12月14日22時04分頃に出現したマイナス等級のふたご座流星群を天体撮影用超高感度カラーテレビカメラがとらえた。接近中の火星や冬の大三角の中を青白い閃光を放ちながら流れていく映像は、超高感度カラーテレビカメラならでは。月明かりに邪魔されることなく好条件だったこともあり、全国的に14日の22時から23時台に多くの流星が出現し多くの人々に観測されたようだ。
このビデオ映像は、天体撮影用超高感度カラーテレビカメラNC-R550aで撮影されたもの。カメラは、次世代の超高感度デバイスEM-CCD(3CCD)を採用。天体撮影用の超高感度カラーカメラとして注目されている。
詳しくはスペシャルWebサイトwww.emccd.netで。
早や年の瀬を迎えて世の中は一段とにぎやかで気ぜわしい様相を呈してきています。12月22日が冬至ですから、今月は一年中で一番夜の長い状態となっていますので、忙中閑ありで、たまには星空に目を向けるのを忘れないようにしたいものです。今月の目玉はやはり、12月19日に地球に再接近となる赤く輝く火星です。それでなくても星が明るくにぎやかな冬の星座の中に見えていますので、火星の輝きは都会の夜空でさえ人目を引く存在となっています。シーイングの良い日を逃がさないようにして、接近中の火星の表面にも注意したいものです。
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同じ星空が見える時刻
- 11月中旬22時ころ
- 12月上旬21時ごろ
- 12月中旬20時ごろ
- 12月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。