2007年10月の星空
9月23日の春分の日をすぎると、急速に日暮れが早まってくるのが実感されるようになってきます。昔のことわざでいう「つるべ落としの秋の夕暮れ」というわけですが、そのためもあってか日暮れどきの頭上に見えているのは、あいかわらず「夏の大三角」です。もちろん、そうはいっても夜ふけにはすっかり秋の星座たちの姿で覆いつくされることになります。秋から冬にかけて目を引く存在となるのは、12月19日に地球へ最接近となる赤い火星の輝きです。また、明け方の空では明けの明星の金星のすばらしい輝きも目を引いています。
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同じ星空が見える時刻
- 9月中旬22時ころ
- 10月上旬21時ごろ
- 10月中旬20時ごろ
- 10月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。