2007年9月の星空
9月23日が秋分の日なので、これ以降は少しずつ夜の長さが昼間より長くなってきます。いよいよ秋の夜長の星空ウォッチングの季節入りというわけです。しかし、これまで夕空で人目を引いていた宵の明星の姿が夜明け前の東の空へと移り、木星も日暮れのうちに大きく西空へと傾くとあって、これまでほどの星空のにぎやかさは感じられなくなってしまいます。そんな中にあって夜ふけの空に赤く輝く火星の姿が目立ち始めてきます。12月19日の地球接近をめざして明るさも見かけの大きさもしだいに増してきますので、これからの話題は火星中心となることでしょう。
|
同じ星空が見える時刻
- 8月中旬22時ころ
- 9月上旬21時ごろ
- 9月中旬20時ごろ
- 9月下旬19時ごろ
クリックすると大きな図が見られます |
図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。