2006年7月の星空

6月21日が夏至からまだ間がないので、7月の前半のころの日暮れは遅く、日の出は早い状態が続いています。おまけに7月の上旬のころは梅雨の最盛期とあって雨や曇りの日が多く、今は一年中で最も星空にお目にかかりにくい季節というわけです。7月7日の七夕の夜に牽牛と織女の二星にお目にかかるのもちょっとむずかしいかもしれません。そんな梅雨の晴れ間に見える南の空の明るい星は、てんびん座にいる木星です。梅雨のころは意外な好シーイングに恵まれることもあるので、木星面の様子に注目してみたいものです。

06年7月の星空

同じ星空が見える時刻

  • 6月中旬22時ころ
  • 7月上旬21時ごろ
  • 7月中旬20時ごろ
  • 7月下旬19時ごろ

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社