2013年5月の星空
頭上には、北斗七星の弓なりに反り返った柄のカーブをそのまま南に延長してたどる春の大曲線が見ごろとなっています。この春は、4月29日に衝となったばかりの土星がてんびん座に移動しましたので、春の大曲線も変形して見えることなく、いつもの春のような美しいカーブとして見えます。夕方の西空低く、夕焼け空の中に輝く宵の明星の金星が、これから当分目につくようになります。
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同じ星空が見える時刻
- 4月5日:23時ごろ
- 4月20日:22時ごろ
- 5月5日:21時ごろ
- 5月20日:20時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。