2012年1月の星空

希望に満ちた新しい年の始まりです。今年は特に“天文年”といっていいほどの天文現象が見られますので、万全に体調を管理して、そのすべてを見つくすようにしたいものです。目玉はなんといっても5月21日朝の金環日食で、これに6月6日の金星の太陽面経過と8月14日朝の金星食が続きます。どれもほとんど一生に一度のビッグ・イベントといえるものですから、早めに観測計画を立てましょう。

同じ星空が見える時刻

  • 12月中旬22時頃
  • 1月上旬21時頃
  • 1月中旬20時頃
  • 1月下旬19時頃

クリックすると大きな図が見られます

図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社