2011年3月の星空

3月21日が春分の日なので、それ以後は急速に日の暮れるのが遅くなってくるのがわかります。それに合わせるかのように桜前線の北上も急ピッチで、日本列島は花の香りに包まれることになります。星空の方でも心なしかうるんで夜ふけの冷え込みが失せ、心地よい気分で星空ウオッチングが楽しめるようになります。これまで注目されてきた木星は西へと去り、入れ替わって東の空には4月5日の衝になる土星が登場してきています。おとめ座の1等星スピカと並んで見え、望遠鏡ではおなじみの環の幅が少しもどってきているのがわかります。

同じ星空が見える時刻

  • 2月中旬22時頃
  • 3月上旬21時頃
  • 3月中旬20時頃
  • 3月下旬19時頃

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社