2010年12月の星空

何かと気ぜわしい年の暮れですが、いろいろな見ものがあり、星空の方も大忙しとなりそうです。まず、12月4日には夜明け前の東天ですばらしい輝きを放っている明けの明星の金星が−4.7等の最大光度になります。次いで12月14日ごろにはふたご座流星群の出現がピークになります。上弦の月光がありますが、それも夜半過ぎには西へ沈みます。そして、本年最後のビッグイベントはなんといっても12月21日の宵の皆既月食です。月の出とほとんど同時に皆既となるめずらしい月出帯食ですが、どんな見え方になるのでしょうか。

同じ星空が見える時刻

  • 11月中旬22時頃
  • 12月上旬21時頃
  • 12月中旬20時頃
  • 12月下旬19時頃

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社