2010年11月の星空
猛暑の夏も去って、11月ともなると夜の冷え込みも感じられるようになってきます。その冷え込みのぶん星の輝きは増し、天文ファンにとってはうれしい季節の到来というわけです。そんな宵の南の空でひときわ明るく輝くのは木星です。すぐそばには天王星がいて双眼鏡でよくわかりますので、まだ天王星にお目にかかったことのない人は、天王星の姿を目にする絶好のチャンスといえます。双眼鏡では、北の空に姿を見せている103P/ハートレイ第2周期彗星も見逃せません。4〜5等級のぼんやりした光芒はしばらくの間楽しむことができます。
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同じ星空が見える時刻
- 10月中旬22時頃
- 11月上旬21時頃
- 11月中旬20時頃
- 11月下旬19時頃
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。