2010年10月の星空

秋の日暮れは早く、うっかりしているとたちまち暗くなってしまうほどです。そんな日暮れの西空低く目を引いていた宵の明星の金星が、10月28日に内合となり夜明け前の東天に移ってしまうため、これからは宵の南東の空に明るく輝く「夜半の明星」の木星が主役となります。秋の夜空には明るい星が少ないので木星の輝きばかりが目につきますが、近くに天王星がいることを忘れず双眼鏡で注目してほしいと思います。また、くじら座の長周期変光星ミラが10月12日ごろ極大光度となりますので、その赤い輝きにも注目しないわけにはいきません。

同じ星空が見える時刻

  • 9月中旬22時頃
  • 10月上旬21時頃
  • 10月中旬20時頃
  • 10月下旬19時頃

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社