2010年5月の星空
宵のころの頭上には、北斗七星の弓なりにそりかえった柄のカーブをそのまま延長してたどる春の大曲線が見ごろとなっていますが、宵の空には明るい惑星たちの輝きがありますので、いつもと少し違って春の大曲線が変形したようにも見えてしまうことでしょう。その第一はおとめ座の1等星スピカと並ぶ土星です。0等級の明るさの土星は、南の空でひときわ目立つ存在となっています。第二はしし座の頭部のししの大がまに近付く赤い火星で、白色の1等星レグルスと並びます。夕方の西空では金星のすばらしい輝きが目をひいています。
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同じ星空が見える時刻
- 4月中旬22時頃
- 5月上旬21時頃
- 5月中旬20時頃
- 5月下旬19時頃
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。