2010年3月の星空

3月21日が春分の日ですから、3月も後半からは桜前線の北上が話題となり、夜の冷え込みもずいぶんやわらいで星空ウオッチングも楽な季節となってきます。そのぶん星空の方も春がすみのため、真冬のころのあの鋭い輝きは感じられなくなってきます。そんな春の宵空で目を引くのは、頭上高く赤く輝く火星の姿です。1月28日に地球最接近となりましたので、今は遠ざかりはじめたところですが、プレセペ星団と並ぶ様子が印象的です。また、東の空からは3月23日におとめ座で衝となる土星が昇ってきます。ごく細い環の見え方に注目してください。

同じ星空が見える時刻

  • 2月中旬22時頃
  • 3月上旬21時頃
  • 3月中旬20時頃
  • 3月下旬19時頃

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社