2008年12月の星空
いつものことながら年の暮れは気ぜわしいものですが、星空の方もこの時期にきて現象が多く、12月は何かと星空ウォッチングが忙しくなりそうです。まず、日暮れのころでは、西空で宵の明星の金星と木星が並んで輝いています。-4等と-2等の明るさですから、この様子は都会の空でも注目されることでしょう。日暮れ後は南の空のくじら座のミラが明るくなっていて、赤い輝きが肉眼でよくわかります。14日ごろには月明の中でふたご座流星群がピークになり、年末29日の昼過ぎには水星が月に隠されます。何かと気ぜわしい星の世界になりそうです。
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同じ星空が見える時刻
- 11月中旬22時ころ
- 12月上旬21時ごろ
- 12月中旬20時ごろ
- 12月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。