2006年4月の星空
桜前線の北上も急ピッチ、日本全国花盛りの季節といったところですが、それに似て星空のほうもおぼろにうるんで、これまでのような鋭い輝きはなくなってきているようにも感じられます。おかげでシーイングもよく、惑星たちの表面もひところよりずっと落ち着いてながめられるようになってきています。 宵の西空の火星は、すっかり小さくなってしまいましたが、宵の頭上のプレセペ星団と並ぶ土星や夜更けの東の空に登場する木星、夜明け前の東天の金星たちの姿が見ごろとなって目を楽しませてくれます。
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同じ星空が見える時刻
- 3月中旬22時ころ
- 4月上旬21時ごろ
- 4月中旬20時ごろ
- 4月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。