2006年3月の星空
3月21日までは春分の日。太陽はうお座の春分点のあたりから春の柔らかい日差しを投げかけ、地上は桜だよりの上天気でちょっと浮かれ気分といったところでしょうか。それに似てか、星座のほうもこれまでのような鋭い星の輝きは失せ、おぼろ気味ですっきりくっきりと見える夜が少なくなってきます。もちろん、その一方でこれまでのような気流の乱れは少なくなって、惑星の表面の様子に注目してみたくもなることでしょう。とりあえず赤い火星とプレセペ星団と並ぶ土星、夜更けに昇る木星と惑星たちも顔見せしてくれています。
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同じ星空が見える時刻
- 2月中旬22時ころ
- 3月上旬21時ごろ
- 3月中旬20時ごろ
- 3月下旬19時ごろ
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。