2017年3月の星空
2017年3月の星空
3月20日が春分の日なので、これまで宵の南の空で全盛を誇るかのようにきらめいていた冬の明るい星座たちが、日暮れ後の早いうちにいっせいに西へと傾き始めてきています。桜前線の北上も3月の中旬頃から急ピッチ、それにつれて、星空の方も心なしかうるんできて、気流も落ち着く夜が増えています。4月8日に衝となる木星の表面の模様もこうシーイングに助けられ、よく見えています。
|
同じ星空が見える時刻
- 2月中旬:22時ごろ
- 3月上旬:21時ごろ
- 3月中旬:20時ごろ
- 3月下旬:19時ごろ
クリックすると大きな図が見られます |
図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。