2014年5月の星空
                    
                    
                      頭上には北斗七星の弓なりに反り返った柄のカーブをそのまま南に延長してたどる「春の大曲線」が見ごろとなっています。ただし、この春の大曲線の終点のスピカの近くに地球接近中の火星の赤い輝きがありますので、美しいカーブがいくぶん変形したイメージとなって見えます。その火星の東側のてんびん座には5月11日に衝となる土星の輝きもあって、にぎやかな星空となっています。
                     
                    
                    
                      
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                        同じ星空が見える時刻
                          
                            
- 4月5日:23時ごろ
 
- 4月20日:22時ごろ
 
- 5月5日:21時ごろ
 
- 5月20日:20時ごろ
 
 
                        クリックすると大きな図が見られます  | 
                      
                    
                    
                    
                      図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
                       ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
                     
                    この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。