2011年11月の星空
宵のころ、東の空高く昇る木星の輝きばかり目につく晩秋の夜空ですが、古代エチオピア王国でくり広げられる星座神話劇の登場順に、星座たちの姿をたどってみると、まるで絵巻物を見ているような楽しみが味わえることになり、淡い星座たちとはいえお楽しみはつきません。この秋は、その神話劇で唯一の悪役として登場するくじら座の心臓の位置にミラが赤く明るめに輝いているのに注目してください。
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同じ星空が見える時刻
- 10月中旬22時頃
- 11月上旬21時頃
- 11月中旬20時頃
- 11月下旬19時頃
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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。
ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。
この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。