2009年11月の星空

日暮れがずいぶん早まりましたが、宵の西空には夏の名残りの「夏の大三角形」がまだ見えています。しかし、それも時刻の早いうちに沈み、頭上は「ぺガススの四辺形」などの秋の星座たちで埋めつくされるようになります。一方、東の空には早くも冬の星座たちが姿を見せ始め、季節の移り変わりの早さに驚かされることでしょう。11月の星空で注目したいのは、18日朝に極大を迎えるしし座流星群です。今年は久しぶりに活発な出現が予想されていますので、見逃すわけにはいきません。防寒をしっかりとして、秋の星空を楽しんでください。

図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。