2009年8月の星空

 夏休みも真っ盛りとあって、夜ふかしして思いっきり星三昧という天文ファンも多いことでしょう。とくにこの夏は見逃せない天文現象が多く、忙しい夜が続くことになります。その第一は、15年ぶりの土星環の消失です。宵の西空低くで条件はよくないのですが、注目しないわけにはいきません。中旬には、やぎ座で接近中の木星と海王星が衝となり、一番の見ごろとなっています。そしてなんといっても8月12〜13日ごろにピークを迎えるペルセウス座流星群です。月明かりはありますが、そんなことは気にせず注目してみてください。

09年8月の星空

同じ星空が見える時刻

  • 7月中旬22時ころ
  • 8月上旬21時ごろ
  • 8月中旬20時ごろ
  • 8月下旬19時ごろ

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社