土星の環の消失、土星環消失の観測
中国製太陽望遠鏡
「ヘリオスター 76Hα」レポート
アトラス彗星(C/2024 G3)を追って
オーストラリアへ
2025年4月号3月5日発行・発売
定価(税込):1,100円
:相馬 充、堀川邦昭
環のある惑星として有名な土星ですが、2025年には地球から見て土星の環が見えなくなる「土星環の消失」が2回起こります。まず3月24日に,続いて5月7日に2回目の環の消失が起こります。ただし,1回目の環の消失は土星が太陽に近い位置にあることから観測には適していません。一方、5月7日頃は夜明け前の東の低い空に観測することができます。そして11月25日ごろには,土星環が極薄の状態になるため、土星の環が見えにくい状態になります。この15年ごとに巡ってくる土星環の消失について、その原理と観測について解説します。
:塩田和生
Sky-Watcher社から販売された太陽観測用望遠鏡「ヘリオスター 76Hα」を取り上げます。1枚のエタロンフィルターで、ダブルスタック性能を有すると謳われるその性能を、実際の太陽を観測・撮影を行い、その実力をレポートします。
:土生祐介
2024年の10月に肉眼彗星となって私たちを驚かせてくれた紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は記憶に新しいところですが、2025年の1月下旬には別の彗星の「アトラス彗星(C/2024 G3)」が、南半球で肉眼彗星となりました。このチャンスをねらって日本から数名の有志が急遽オーストラリアに遠征し、その雄姿の撮影に成功しました。記事ではその遠征の様子を撮影した彗星の画像とともに紹介します。
【特集】
土星の環の消失/相馬 充
土星環消失の観測/堀川邦昭
中国製太陽望遠鏡のテストレポート② Hα太陽望遠鏡「ヘリオスター」/塩田和生
【TOPICS】
火星観測リポート/安達 誠
PHOTO GALLERY 最接近前後の火星をとらえた
アトラス彗星を追ってオーストラリアへ/土生祐介
ニュージ-ランドでとらえた アトラス彗星/山下 修
新・大望遠鏡へのチャレンジ 岡野邦彦
波動歯車装置式架台PROXISKY UMi 17R/沼澤茂美
【THE SKY】
4月の星空と天体観測/沼澤茂美、脇屋奈々代
【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS/内藤誠一郎、塚田 健、三浦飛未来
TG情報局(新製品情報ほか)
ASTRO SPOTS
全国・天文イベント情報
【読者の天体写真】
読者の天体写真
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)
【連載】
月のある絶景/榎本 司
星雲・星団案内/津村光則
天文学コンサイス/半田利弘
AKUTSU CEBU OBSERVATORY 星空レポート/阿久津富夫
オーロラカレンダー 2025年3月-2025年6月 篠原 学
T.G.Factory/西條善弘
読者Space!
マサが行く!
プラネタリウム100年 地上の星を訪ねて/塚田 健
柳家小ゑんのエントロピーガイア!
リーマンサット a go-go!/ヨッシー
今日からロケッティア!/足立昌孝
宇宙天気/篠原 学
星のある場所/森 雅之
【観測ガイド】
天文データ/相馬 充
流星ガイド/長田和弘
星食ガイド/広瀬敏夫
変光星ガイド/大島誠人
変光星の近況/広沢憲治
太陽黒点近況/時政典孝
小惑星ガイド/渡辺和郎
人工天体ガイド/橋本就安
惑星の近況/堀川邦昭、安達 誠
彗星ガイド/中野主一