読者の自作機試聴会について(シマムセン別館CYMA・2Fホール)
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01篠 義治(東京都) 11:10~11:30
カソードチョークドライブ50シングルパワーアンプ
第4回MJオーディオフェスティバルにも出品したアンプの出力管を変更して,アメリカ製とヨーロッパ製の真空管の音の違いを描き分ける試み.米国製のRCA 50(ST型)と英国ミニワット50を差し替えて試聴する.整流管はムラードGZ37,6SN7の2段増幅の後,5692(1/2)でヴィンテージ50をドライブする.出力は4W×2.
篠義治氏のカソードチョークドライブ50シングルパワーアンプ
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02金 貞孝(大阪府) 11:40~12:00
カソードチョークドライブ300Bシングルモノーラルパワーアンプ
カンノ製作所製入出力トランスを生かすことを目的として,柳沢正史氏の回路を参考に設計したシングルパワーアンプ.入力はバランス対応で,11段階切り換えのアッテネーター式.初段は5692(6SN7)のμフォロワー,ドライブ段は6C5(6J5),カソードチョークコイルは橋本電気製.大型コンデンサーなどをコンパクトに収納するために,シャシーレイアウトにも留意した.出力は約8W.★写真E
金貞孝氏のカソードチョークドライブ300Bシングルモノーラルパワーアンプ
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03宮沢 元(千葉県) 12:10~12:30
直結ドライブ300Bシングルパワーアンプ
300Bシングルを手がけるに当たって,あえて定番から外れた,直結ドライブ,出力管負荷インピーダンス2.5kΩで設計したシングルアンプ.初段は12AU7のカソード接地,2段目は6SN7のSRPPを約-200Vに接地した.B電源は5U4GBによる両波整流で,両波整流後の脈流の不揃いを抑制するため,ヒーター巻線の中点から整流出力を取り出している,出力管は直流点火,出力は6W×2.★写真F
宮沢元氏の直結ドライブ300Bシングルパワーアンプ
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04竹村厚治(大阪府) 12:40~13:00
300Bドライブ211シングルモノーラルパワーアンプ
GM70シングルアンプ設計時の経験を生かして,出力管を特性的に同じ211に置き換えたシングルアンプ.初段は12AX7AのSRPP,300Bのドライブ段ともにCR結合.B電源は半導体整流を5U4GBで遅延,初段およびドライブ段の電源はFETによって安定化されている,300Bと211のフィラメントはスイッチングレギュレーターによる直流点火でハムバランサーを省略.出力は12W.
竹村厚治氏の300Bドライブ211シングルモノーラルパワーアンプ
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05村西 朗(大阪府) 13:10~13:30
ノンオーバーサンプリング化したCDプレーヤーCD-34(改)
発売から34年を迎えたマランツのCDプレーヤーCD-34にノンオーバーサンプリング化をはじめ,アナログフィルターの回路変更,オペアンプICやコンデンサーの交換,パターンの短縮化などの高音質化を施し,太くアナログ的な音を目指した.さらに別の34ではケースの一部を切り取ってのトレイなしオープン化や,また4モードリモコンを搭載したタイプもあり,音質+便利さを追求した改造品にも着手している.
村西朗氏のノンオーバーサンプリング化したCDプレーヤーCD-34(改)
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06大野和也(愛知県) 13:40~14:00
アンプ一体型CDプレーヤーCR-D2の音質チューニング
安価なオーディオ製品に見られる「音の躍動感」に着目し,それに最適なCDプレーヤーとデジタルパワーアンプの一体型ハイコンポCR-D2(オンキヨー)に改造を施した.それぞれの回路間の影響を最小限化することで,躍動感と空間表現を向上させた.基板パターンや基板間配線の変更/シールド処理,コンデンサーの追加,1点アース用銅板の追加や自作銅製インシュレーターなど,改造は100か所以上に及んでいる.
大野和也氏のアンプ一体型CDプレーヤーCR-D2の音質チューニング