パナソニック(株)は、Technicsブランドのフラグシップ「リファレンスクラス R1シリーズ」に次ぐ位置付けとなる「グランドクラス G30シリーズ」を発表、ネットワークオーディオアンプ「SU-G30」とミュージックサーバー「ST-G30」の2機種を受注生産モデルとして2016年4月から発売する。
ネットワークオーディオアンプ「SU-G30」は、徹底したジッター・ノイズ対策を施したネットワーク回路をデジタルアンプと一体化したシンプル構成なネットワークオーディオアンプ。
音楽データをデジタルのまま、最短のシグナルパスでパワー段まで伝送することにより音質劣化を排除し、妥協のない音質を追求する。
また、フラグシップモデルのリファレンスクラスR1シリーズが誇る、様々な要素技術を継承。
音声信号をフルデジタルのまま、入力からパワー段まで低ジッター伝送・処理する【JENO Engine】をはじめ、高速かつ最小限のロスでスイッチングを行う超低ON抵抗の【GaN-FET Driver】、幅広い種類のスピーカーを理想的な振幅・位相特性でドライブするスピーカー負荷適応処理【LAPC】を搭載している。
さらに、負荷変動によるスイッチング周波数の変動を抑えるとともに、後段にリニアレギュレーターを配することにより出力電圧の安定化を図る「SU-G30」専用設計の低ノイズスイッチングパワーサプライを採用。
これらにより、テクニクスが理想とするより忠実な信号増幅を実現した。
入力ではDLNA、USB、Bluetoothといったデジタル入力をはじめ、LINEやPHONOなどアナログ入力など幅広く対応しており、発売後のアップデートによってインターネットラジオ(vTuner)にも対応させる予定となっている。
ハイレゾ再生は、最大でPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzに対応する。
ミュージックサーバー「ST-G30」は、楽曲データ保存のためのストレージに、防振強度を高め、静音性に優れたカスタムメイドSSDを採用した。
徹底してノイズ・ジッター対策を行った【Digital Noise Isolation Architecture】、不要なブロックの電源をオフにし、音の純度を高める【Optimally Activated Circuit System】を搭載し、プレーヤーへの高品位なデータ伝送を実現。
また、USBオーディオ出力によりUSB-DAC機器への伝送が可能となっている。
USBへの電源出力を分離することでクリーンな電源を供給するとともに、デコード処理を「ST-G30」側で行うことでプレーヤー側の処理負荷を下げ、音質劣化の少ないデータ伝送を実現する【Low Noise USB Transfer】を採用。
LAN接続と比較し、より純度の高い再生を可能にする。
専用設計の内製CDドライブを搭載したうえ、エラー時の読み取り特性再調整・リードリトライ(再読み出し)、正しいハッシュ値との比較検証まで行う【Bit-perfect Ripping】を採用。
静音シェルタに格納したCDドライブをリジッドにマウントさせることで振動やノイズの発生を抑える【Rigidly-Mounted Sheltered Drive】などにより、高精度なデータ取り込みを実現した。
さらに、2重構造の高剛性シャーシ、剛性が高く減衰性に優れた鋳鉄製のインシュレーターを採用し、外来振動と外部へ与える振動を徹底的に低減し、読み取り精度の向上を徹底して追求している。
6月にはSSD非搭載モデル「ST-G30L」も発売予定となっており、購入後に容量の異なるSSDを搭載させるなどカスタマイズが可能なモデルとなる。
*製品についての詳細はパナソニック(株)まで。