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天文ガイド 2021年9月号

編集: 天文ガイド編集部

定価(税込)1,100円

発売日2021年08月05日

特集は星空撮影の必須アイテム「レンズヒーター」の徹底解剖。その効果的な使い方を探ります。 天文ガイド編集部 : 佐々木

内容

特集:撮影マストアイテムの効果と使い方「レンズヒーター徹底解剖」

 

星空写真撮影の必須アイテム「レンズヒーター」。

周辺アクセサリーながら、撮影の成否を大きく左右するアイテムです。

特集では、レンズヒーターの機能と効果を改めて調べ、その効果的な使い方を探ります。

 

ほか、上田清二氏の新星捜索活動、木星の四大衛星の相互の現象、星空撮影QUICKガイド、西條善弘氏のニッコールZレンズテストレポートなど。

ここだけの話

好条件で見られるペルセウス座流星群を観察しよう!

8月に毎年見ることができるペルセウス座流星群。今年は数年ぶりに観測条件がよく、多くの流れ星を見ることができそうと期待されています。

流星群は「極大(きょくだい)」とよばれるピークの時間帯前後にもっとも多くの流れ星が流れます。

 

今年のペルセウス座流星群の極大は8月13日午前4時ごろ

 

そのため、8月12日の夜から8月13日の明け方にかけてが一番の見ごろとなります。

(写真は2016年の極大日にとらえたペルセウス座流星群。撮影:及川聖彦氏)

 

 

 

ペルセウス座流星群は年間3大流星群の一つに数えられ、毎年安定して流れ星が流れる流星群です。例年、極大は8月12日~13日ごろ。観測条件は、主に月の満ち欠けの具合月が出ている時間帯で変わります。

 

 

流星群の観測においてもっとも重要なのは、月の明かりの影響があるかないか。

 

 

月明かりはとても明るいため、流星群が出現する時間帯に月明かりがあると、その明るさに流れ星はかき消されてしまい、非常に明るい流れ星以外は見ることができません。

 

 

今年の8月12日夜は、月は月齢3.5の細い月で、月の沈む時刻は21時ころ

つまり21時以降は極大時刻の13日午前4時まで月明かりの影響がなく、あまり明るくない流れ星も見ることができる=多くの流れ星を見ることができる、というわけです。

 

 

8月12日の夜は都合が悪くて見られない…という人は、日をずらして観察してもOK。流星群はこの極大日にのみ出現するのではなく、前後数日は活動が活発なので、流星を見ることができます。

 

また、天文ガイド編集部では8月12日の夜にペルセウス座流星群の様子を生中継で配信するYouTubeLiveを企画中です。

 

配信が決定次第、天文ガイドYouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCsUjdw_YiJ_FAvp333G-A3Q)でお知らせしますので、こちらもぜひご覧ください。

雑誌紹介

1965年創刊。星空と宇宙に関心がある人のための月刊誌。話題の星空イベントの楽しみ方から、注目の宇宙の話題までをわかりやすく紹介します。星空観察の仕方、最新の宇宙探査の解説記事、星空風景写真を初めて撮る人のための撮影方法紹介、天体望遠鏡の使い方、注目の天文グッズ紹介、ディープな天体写真撮影テクニックなど、ビギナーからベテランまで楽しめる幅広い内容です。記事と連動した星空動画は天文ガイドYouTubeチャンネルに毎月アップ。電子版でも購読いただけます。

商品名天文ガイド 2021年9月号

商品名(カナ)テンモンガイド 2021ネン9ガツゴウ

編集者名天文ガイド編集部

判型B5

【特集】
〇撮影マストアイテムの効果と使い方「レンズヒーター徹底解剖」/竹本宗一郎
星空写真撮影で必須のアイテムである「レンズヒーター」。
撮影の成否を大きく左右するアイデムですが、案外、話題になることが少なく、製品を選ぶポイントや使い方について詳しく紹介される機会は多くありません。
特集ではレンズヒーターの機能と効果を改めて調べ、その効果的な使い方を探ります。
リーズナブルな製品から望遠鏡メーカー製のレンズヒーターまで詳しく紹介します。

〇観測シーズンもいよいよ終盤・木星の四大衛星の相互の現象/早水 勉
2021年は木星の衛星の相互の食を見られる好期。
4月から始まった観測シーズンもいよいよ終盤、この8月に見られる現象を詳しく紹介します。
読者がとらえた2021年の木星の衛星の相互食の観測写真も紹介します。

〇上田清二さん、新星V1674 Herを発見!/渡辺和郎
北海道釧路市の上田清二さんが6月12日(UT)にヘルクレス座に8.4等の新星を発見。
昨年11月のペルセウス座新星発見からわずか半年後の発見です。
上田さんの捜索活動について紹介します。

〇「星空YouTuber成澤広幸の星空撮影QUICKガイド」第2回/成澤広幸
星空撮影初心者の疑問をもとにQ&Aスタイルで、ビギナーに役立つトピックを紹介していく星空撮影初心者のための新コーナー。
前回に続いて星空風景写真とポータブル赤道儀について紹介します。

〇ニッコールZレンズ星野実写テスト/西條善弘
8月号から連続で紹介している、西條善弘氏によるニッコールZレンズのテストレポートの2回目。
今回はNikkorZ 14-24mm f/2.8S、NikkorZ 70-200mm f/2.8 VR Sで実写した星野写真をもとに、注目の2つのレンズを紹介します。

【TOPICS】
月のある絶景/榎本 司
星明かり月明かり/牛山俊男
集中連載「月・惑星」高画質画像撮影法/山崎明宏
胎内星まつり2021開催のお知らせ

【THE SKY】
9月の星空と天体観測/藤井 旭

【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS/石崎昌春,塚田 健,内藤誠一郎
TG情報局(新製品情報ほか)
ASTRO SPOTS+全国天文イベント情報

【天体写真】
読者の天体写真 観測ガイド
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)

【連載】
星雲・星団案内/津村光則
天文学コンサイス/半田利弘
星雲・星団撮影入門/中西アキオ
T.G.Factory/西條善弘
読者Space!
マサが行く!
リーマンサットa go-go!/鬼頭佐保子
柳家小ゑんのエントロピーガイア!/柳家小ゑん
今日からロケッティア!/足立昌孝
宇宙天気/篠原 学
星のある場所/森 雅之

【観測ガイド】
天文データ/相馬 充
流星ガイド/長田和弘
星食ガイド/広瀬敏夫
変光星ガイド/大島誠人
変光星の近況/広沢憲治
太陽黒点近況/時政典孝
小惑星ガイド/渡辺和郎
人工天体ガイド/橋本就安
惑星の近況/堀川邦昭、安達 誠
彗星ガイド/中野主一

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