商品名アイデア No.400 2023年1月号 [特大号 別冊付録付き]
商品名(カナ)アイデア ナンバー400 2023ネン1ガツゴウ トクダイゴウ ベッサツフロクツキ
編集者名アイデア編集部
判型A4変(縦297mm×横225mm)
通巻400号・創刊70周年特大号。創刊号から399号分の表紙デザインを収録した永久保存版です! アイデア編集部 : 西
内容
【通巻400号・創刊70周年記念特大号】
過去399号分の表紙デザインを特別収録した完全保存版!
特別付録「ニューカレンダー」付の特大号。
収集保管する資料や作品の情報を記録し体系化することで、過去の資料を未来の創造へと活用していこうとするアーカイヴ化の活動は、これまで日本全国の美術館・博物館や大学図書館等を中心に進められてきた。2000年代以降のデジタル化の波やメディアアートの台頭により文化・芸術分野におけるアーカイヴへの関心が高まるなかで、近年ではアーカイヴのデジタル化に取り組む企業や団体等も登場し、より創造的なデータベースの構築・運用の方法が議論されはじめている。
一方で、グラフィックデザインに関しては、欧米の美術館・博物館等を中心にポスターのコレクションやモダンデザイン黎明期を支えたデザイナー、作家たちの個人アーカイヴが存在するものの、国内の先行事例は少なく、デザインミュージアムやデザインアーカイヴを巡る状況についても、多くの場合、収集保管された資源が公的にアクセス可能な状態までには整備されていない。仮にアーカイヴの本質を利活用可能な知の蓄積と捉えるならば、日本のデザインアーカイヴの多くはアーカイヴとして理想的な状態に至っておらず、アクセシビリティの向上は大きな課題であるだろう。より開かれたアーカイヴの実現は、デザイン史研究や批評活動など、デザインの歴史化・体系化の土壌を育み、そこから新たな創作活動が芽吹くことにもつながる。ひいては、収集保管された資源についての理解を深めるという知の循環を生むはずだ。
そうした見通しのもとに、本特集では、進行形の事例をふくめた国内のグラフィックデザイン関連のアーカイヴを紹介していく。ポスターアーカイヴ、個人デザイナーのアーカイヴ、展覧会告知物のアーカイヴ、日本語活字関連資料のアーカイヴなど、それぞれ資料の性格や規模は異なるが、実際にアーカイヴ化の実務に携わる人々の声を通じて、デザインの保存記録を身近な問題として捉え直す機会としてほしい。また、特集の後半部分には、アーカイヴをより広義に捉えるための寄稿、インタビューが続く。歴史研究の分野で活用される国内外のアーカイヴ事情や、情報化社会におけるアーカイヴ/アーカイヴ的なものの捉え方、紙媒体のアーカイヴとしての価値など、今後の議論につながるトピックを収録した。それらのコンテンツをつなぐページには、小誌創刊号から399号までの表紙デザインも掲載している。アーカイヴについて考察する企画であるのと同時に、『アイデア』自身をアーカイヴする特集としても楽しんでいただきたい。
ここだけの話
今号で通巻400号、創刊70周年を迎える「アイデア」。
1953年の創刊当時はいまよりひと回り小さいA4正寸サイズで、表紙には国内外の著名デザイナーによるアートワークが使われていました。
特集テーマである「デザインアーカイヴ」にちなんで、今号では創刊号から399号までの表紙デザインを年代ごとに掲載しています。それぞれの時代の誌面構成や定価の移り変わりなどについての解説する「アイデア」の70年の歴史をアーカイヴした永久保存版です。
表紙に箔押しされたさまざまな「idea」の文字。実は歴代の表紙デザインで使用されていたロゴをトレースしたものです。
現在はカタカナの「アイデア」のロゴに加えて、欧文のロゴも固定のデザインになっていますが、90年代頃までは「idea」という欧文のデザインは表紙デザインによりオリジナルのロゴが使用されていました(カタカナのロゴデザインは、創刊〜300号までのロゴ=亀倉雄策、301号〜現在=ヘルムート・シュミットによるもの)。
セリフ書体、ゴシック、手書き風などなど、それぞれのデザイナーのユーモアが感じられるデザインです。
どのロゴがどの号に使われていたロゴか、それぞれの表紙とロゴを見比べて楽しんでみてください!
雑誌紹介
1953年の創刊以来、グラフィックデザイン、タイポグラフィを主軸に、古今東西のデザインの状況を世界にむけて伝え続けるデザイン誌。毎号異なる仕様とハイクオリティの印刷により最先端のヴィジュアルカルチャーを紹介しています。専門性・資料性の高いコンテンツに加え、マンガ・アニメ,ゲームといったサブカルチャーにデザイン的な視点から迫る企画など、間口の広さも魅力です。
商品名アイデア No.400 2023年1月号 [特大号 別冊付録付き]
商品名(カナ)アイデア ナンバー400 2023ネン1ガツゴウ トクダイゴウ ベッサツフロクツキ
編集者名アイデア編集部
判型A4変(縦297mm×横225mm)
【特集】グラフィックデザインの記憶と記録:創造的資源としてのデザインアーカイヴ
企画・構成:アイデア編集部
監修:佐賀一郎
編集協力:長田年伸
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、守谷めぐみ
■序論
視点としてのデジタルアーカイヴ 文:佐賀一郎
■Chapter 1
視点を探り、アーカイヴを編む:「杉浦康平デザインアーカイブ」デザイン・コスモスとは何か
インタビュー:村井威史(武蔵野美術大学 美術館・図書館)
聞き手:佐賀一郎、アイデア編集部
協力・画像提供:杉浦康平プラスアイズ、武蔵野美術大学 美術館・図書館
構成:藤生新
オンラインとオフラインで知る、ポスター表現とその周縁:ddd DATABASE 1991-2022の実践
インタビュー:後藤哲也、萩原俊矢、野見山桜、髙木美歩
聞き手:佐賀一郎、アイデア編集部
構成:高橋創一
生きたアーカイヴを構築するために:小宮山博史文庫の実践的挑戦
インタビュー:小宮山博史、石崎康子
聞き手:長田年伸、佐賀一郎、アイデア編集部
構成:長田年伸
過去を未来につなげていくこと:雑誌編集とアーカイヴ構築の類似性
対談:室賀清徳、佐賀一郎
構成:長田年伸
写真:青栁敏史
■Chapter 2
デザイン史研究とアーカイヴ:デザイン資源の活用の現在
文:井口壽乃
機械学習とアーカイヴ
文:久保田晃弘
デザインの価値を創出する、中国のデザインメディア プラットフォームとしてのDesign360°
インタビュー:ハイド・オウ(Design 360°編集長)
■Covers
Covers 1953-1959
Covers 1960-1969
Covers 1970-1979
Covers 1980-1989
Covers 1990-1999
Covers 2000-2009
Covers 2010-2022
連載│批評とコンテクスト 最終回 記号論と文脈論̶批評における記号論の価値についての考察
文・デザイン:イエン・ライナム
翻訳:山本真実
ニューカレンダー2023 制作後記
インタビュー:牧寿次郎、竹尾
聞き手:アイデア編集部
デザイン:牧寿次郎
インフォメーション
新刊紹介
関連情報
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発売日:2022年06月21日
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