商品名アイデア No.396 2022年 1月号
商品名(カナ)アイデア ナンバー396 2022ネン1ガツゴウ
編集者名アイデア編集部
判型A4変(縦297mm×横225mm)
デザイナーたちの実践から色彩学まで、色との付き合いかたを再考するためのトピックを収録しました。 アイデア編集部 : 西
内容
特集:色彩デザイン再考 デジタルカラーとこれからの色彩表現
【別冊付録:ニューカレンダー付】
企画・構成:アイデア編集部
監修:三井直樹
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、守谷めぐみ)
文字の色、絵や写真を構成する線や面の色、紙やインキの色など、色はグラフィックデザインにとって欠かせない要素のひとつだ。しかし、デジタルソフトを使えば専門的な知識を要さず繊細な色彩表現や配色の組み合わせを実現できるようになった現代にあって、グラフィックデザイナーたちは色についてどんな意識をもっているのだろうか。本特集はそうした疑問を出発点に、7名のグラフィックデザイナーに自身の色彩感覚が表われた制作物を紹介する誌面の作成を依頼し、彼・彼女らの色彩の実践に迫っていく。また、後半では、色のしくみや色彩論、色の規格化などにまつわる解説や寄稿、インタビューを通じて、身の回りの色彩により意識を向けるための視点や、色彩との新たな関わりかたについて考えを深めていくような構成とした。
近年では、デジタル環境の進化によりRGBの色彩世界のみで完結するデザイン表現も増え、従来的な色彩論や色彩学の知識はグラフィックデザイナーにとって必須のものではなくなった。しかし、手法としての色彩ではなく、色やそれをめぐる思想に触れてみることにも意義があるのではないだろうか。現代の様相を反映するデザイナーたちの実践や企業の取り組みとともに収録した解説や論考からも、色彩表現を探究するためのヒントが得られるだろう。時代に合った色彩世界を実現していくために、色彩について学び考える機会としたい。
【特集参加デザイナー】小林一毅/藤田裕美/岡﨑真理子/矢野恵司/佐藤豊/石塚俊/本田千尋
【解説】色のしくみとデジタルカラー 文・図:三井直樹
【寄稿】モダンデザインと色彩 円環の論理 文:佐賀一郎
【コラム】日本の色の共通言語化 勝井三雄とDICカラーガイド
【インタビュー】PANTONE/竹尾/Maximage
ここだけの話
毎号の特集企画にあわせて用紙や刷色、加工が変わる「アイデア」。
その印刷加工を担当するのが創業80年以上の歴史をもつ印刷会社、大熊整美堂さんです。
毎回、デザイナーさんや編集部からの無理難題に応えてくれる営業担当のコバヤシさんに、編集部員たちが印刷加工のしくみについて質問していきます。
アイデア編集部員=以下「ア」 大熊整美堂コバヤシさん=以下「コ」
ア:コバヤシさん、今号の表紙に使われているカラーキューブはRGBの色相を表しているんですけど、これを印刷で再現するには、プロセスインキのCMYKのかけ合わせの中からできるだけ近い色を選べばいいんでしょうか?
コ:う~ん、RGBの色をCMYKで再現ですか。RGBの色域はCMYKよりも広いので、置き換えられない色が出てきてしまうんです。とくにR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の中でもグリーンに近い色域が広いので、黄色や緑の色味の印象が変わってしまうことがあります。
ア:たしかに、RGBの画像データをCMYKに変換すると色がくすんで見えることがありますけど、再現できない色があるからなんですね。
コ:そうなんです、そのようにCMYKのかけ合わせで再現できない色を表現するために、オフセット印刷では特色を使ったり、CMYKに加えて刷り色を増やしたりすることもあります。でも最近はそうした手法以外に、RGBの色域をカバーするインキというものも出てきているんです。東洋インキの「カレイドインキ」などが代表的なんですが、それを使ってみるのはどうでしょうか?
ア:カレイドインキ! 試してみたいです!
コ:カレイドインキは、一般的なプロセスインキと比較して広域なカラーガモット(色再現領域)をもっています。今まで色の再現が難しく、CMYKに置き換えるとにごりを感じていたRGBデータの色みを、モニターで見える色に近い仕上がりで再現可能です。
ア:モニターで見る色に近いと、デザイナーさんも作業しやすいですね。
コ:実際にカレイドインキで印刷した表紙と元データを見比べてみると、CMYKでは再現しづらかった黄から赤の階調や濃い青の色みが、モニターに近い色みで再現されているのがわかります。
ア:いつものプロセスインキの印刷よりも、色の階調が出ている印象です!
コ:今回はカレイドインキによる印刷の上にPP加工を施しているので、より冴えた色みが感じられますが、絵柄や色、用紙によっては大きな効果を感じられない場合もあります。カレイドインキを使用する場合には、印刷会社にも相談しながら効果的な使い方ができる方法を探しましょう。
雑誌紹介
1953年の創刊以来、グラフィックデザイン、タイポグラフィを主軸に、古今東西のデザインの状況を世界にむけて伝え続けるデザイン誌。毎号異なる仕様とハイクオリティの印刷により最先端のヴィジュアルカルチャーを紹介しています。専門性・資料性の高いコンテンツに加え、マンガ・アニメ,ゲームといったサブカルチャーにデザイン的な視点から迫る企画など、間口の広さも魅力です。
商品名アイデア No.396 2022年 1月号
商品名(カナ)アイデア ナンバー396 2022ネン1ガツゴウ
編集者名アイデア編集部
判型A4変(縦297mm×横225mm)
12 genres
知らない世界がここに。
生粋の趣味人のための、深くて広い12ジャンル。
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