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アイデア No.395 2021年10月号

編集: アイデア編集部

定価(税込)3,300円

発売日2021年09月10日

名作から最新作まで、40年以上のデジタルゲーム制作の歴史を「ゲーム画面」のデザインを軸に紹介します。 アイデア編集部 : 西

内容

特集:世界設計の方法 ゲーム体験とユーザーインターフェイス

 

企画・編集:アイデア編集部
監修:三宅陽一郎
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、守谷めぐみ)

 

エンターテインメントの枠を超え、世界規模で人々の心を動かす表現メディアへと進化を遂げたデジタルゲーム。
その世界を体験する時、わたしたちプレイヤーにとっての入り口となるのがゲーム画面だ。

 

今号の特集では、デジタルゲームにおけるゲーム画面の変遷を、操作性に関わる表現の変化や描画表現の工夫など、グラフィックデザインおける情報整理の手法や、ユーザーインターフェイス(UI)・ユーザエクスペリエンス(UX)という観点を軸にヴィジュアルに振り返っていく。
70年代以降から最新作に至るまで、さまざまな制約や要件をクリアし誕生した歴代ゲーム作品を、ゲーム開発者でありAI研究者としても活躍する三宅陽一郎の監修のもと、幅広く選定した。

 

近年では、実世界の位置情報や拡張現実(AR)を取り入れたゲームも登場し、現実世界と精神世界をつなぐ境界のような空間として受容され、今後の可能性に業界内外からの注目が集まっている。
そうしたゲームの未来にも期待しつつ、本特集では、バラエティ豊かなゲーム世界を、誌面を通じ俯瞰的に楽しんでいただきたい。

 

【序論】70年代以降のデジタルゲームの情報提示構造の変遷 文:三宅陽一郎

 

【Chapter 1】マルチウィンドウ・マルチメニュー化するゲーム
Dungeons & Dragons|Wizardry|ソーサリアン|FINAL FANTASY Ⅳ|Detroit: Become Human|東亰ザナドゥ|イース セルセタの樹海|十三機兵防衛圏
インタビュー:日本ファルコム
コラム:リアルタイムゲームと非リアルタイムゲームのUI画面設計

 

【Chapter 2】2Dから3Dへの変化 ミニマップの利用
メタルギア2 ソリッドスネーク/メタルギア ソリッド|スーパーマリオワールド/スーパーマリオ64|FINAL FANTASY VI/FINAL FANTASY VII|世界樹の迷宮
コラム:ゲームにおける地図のデザイン

 

【Chapter 3】3D以降の進化 オープンワールドゲームとスマートフォンゲームの台頭
グランド・セフト・オートIII|Ghost of Tsushima|あつまれどうぶつの森|Fate/Grand Order|トロとパズル~どこでもいっしょ~|ウマ娘 プリティーダービー
インタビュー:ビサイド
コラム:人工知能の用いるマップ

 

【Chapter 4】現実を舞台とするゲーム
リアルとデジタルの融合する都市
Ingress|Pokémon Go
インタビュー:Niantic
コラム:アーケードゲームのUI画面設計

ここだけの話

おしえてコバヤシさん! 第2回「キラキラ★LCコート」

毎号の特集企画にあわせて用紙や刷色、加工が変わる「アイデア」。

その印刷加工を担当するのが創業80年以上の歴史をもつ印刷会社、大熊整美堂さんです。

毎回、デザイナーさんや編集部からの無理難題に応えてくれる営業担当のコバヤシさんに、編集部員たちが印刷加工のしくみについて質問していきます。

フィルムの柄をニスに転写

アイデア編集部員=以下「ア」   大熊整美堂コバヤシさん=以下「コ」

ア:コバヤシさん、今号の特集ではデジタルゲームを紹介するんですけど、モニターに映るゲーム画面の発光する感じを表紙でも表現したいんです。グロスPPのようなツヤの出る加工が合うと思うんですけど、他に何かおもしろい加工ってあるでしょうか。

 

コ:発光する感じですね。そうしますと、ホログラムはどうでしょうか。

 

ア:ホログラムかぁ……やってみたいですけど、表紙全面となると、ホログラム箔とかはお金がかかっちゃいますよね……

 

コ:加工にプラス1日みていただきたいんですが、LCコート(ラミコート)を使えば、全面加工でも箔押しよりは手ごろにホログラムを取り入れることができますよ!

 

ア:LCコート?! 詳しく教えてください!!

【解説】LCコート加工のしくみ

LCコート(ラミコート)加工とは、フィルム転写式の加工技術です。

印刷面にUVニスを塗布して、ニスが乾く前に表面に柄のついた透過性のフイルムを圧着します。そこにUVライトを照射にすると、フイルムの柄がUVニスに写り、表面の仕上りが変わるというしくみです。

フィルムの種類も、グロス、マット、エンボス、ホログラムなどさまざまで、印刷面の絵柄にあわせて表情を変えることができます。

 

今回のアイデアでは、細かい模様のホログラムを全体に転写したましたが、部分的に加工したり、パターンの一部分をトリミングするなど、スポット加工可能です。

PP貼りのような加工と比べると耐久性は劣りますが、フィルムレスなので古紙リサイクルもでき、エコに優れた加工方法でもあります。

雑誌紹介

1953年の創刊以来、グラフィックデザイン、タイポグラフィを主軸に、古今東西のデザインの状況を世界にむけて伝え続けるデザイン誌。毎号異なる仕様とハイクオリティの印刷により最先端のヴィジュアルカルチャーを紹介しています。専門性・資料性の高いコンテンツに加え、マンガ・アニメ,ゲームといったサブカルチャーにデザイン的な視点から迫る企画など、間口の広さも魅力です。

商品名アイデア No.395 2021年10月号

商品名(カナ)アイデア ナンバー395 2021ネン10ガツゴウ

編集者名アイデア編集部

判型A4変(縦297mm×横225mm)

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