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新版 鉱物分類図鑑 323

産状、成因、見分けるポイントがよくわかる

著者: 青木 正博

定価(税込)3,520円

発売日2021年06月05日

ISBN978-4-416-52141-0

300を超える鉱物の特徴やデータを、鉱物学の分類基準で掲載。

内容

本書は323の鉱物等(一部、水銀、琥珀、天然ガラスも含む)について、鉱物学の一般的な分類基準に沿った形で、すべてをカラー写真で紹介します。
それらの特長をわかりやすく解説するとともに、鑑定に役立つ様々なデータも掲載しており、産状や成因、採集や調べ方の基礎などとあわせて、鉱物の知識を広く身に着けるための助けとなる一冊となっています。

 

この新版では、2011年3月に発行した『鉱物分類図鑑』について写真の色調や記載内容の一部変更などを行いました。
32ページの増補を行い、クリーニングや保管、薄片という観察手段、鉱物の成因別検索表、元素別鉱物検索表、鉱床タイプ別鉱物検索など、新たな解説やデータも加え、内容を充実させています。

著者紹介

青木 正博(アオキ マサヒロ)

工業技術院地質調査所鉱床成因研究室長、主席研究官、産総研地圏質源環境研究部門総括研究員などを経て、地質標本館館長に就任、現在、地質標本館名誉会長。
翻訳に『岩石と鉱物の大図鑑』(誠文堂新光社)、著書に『増補版 鉱物・岩石入門』『岩石薄片図鑑』『増補改訂版 地層の見方がわかるフィールド図鑑』(いずれも誠文堂新光社)ほか多数。

ここだけの話

書籍を担当、その世界にハマる。本も完成したし、鉱物を存分に楽しむ旅に行きたい!(今はガマンですが…)

 本書は2011年に出版した書籍『鉱物分類図鑑』の増ページ新版化ですが、著者の青木正博先生から、鉱物写真の色調、明るさなどを最高なものにしよう、というご提案があり、クオリティをあげるため、著者が1点1点の画像処理にかなりの時間を割きました。

 またトリミングの変更や、一部、新規写真への差し替えなども行いました。本書に掲載している鉱物図鑑の写真は著者が撮影したものです。鉱物の美しさへの追及はもちろんですが、「サイエンスを語るうえで一番適した表情を!」という先生の熱意・挑戦も、ぜひ感じ取っていただければ嬉しく感じます。

 

 

 さて、鉱物趣味は、ダイナミックな地球科学に触れる非常によい機会になりますが、難しいことはさておき、とにかく色や形の美しさが楽しめてとてもワクワクします。一期一会という魅力もあってコレクション欲も高まり、気がつけば、私もハマってしまい、部屋には鉱物がゴロゴロと…。

 

 まだそんなに多くはないものの、今後、部屋が鉱物(や化石)に占領されていくのは、間違いないだろうと思います。

 

 今回「鉱物の図鑑を作って皆さんに喜んでいただきたい」という、編集者としての思いはもちろんですが、進行中、美しい写真たちを見ながら「早く本を完成させて、たっぷりと休暇をとって、そしてこの本を持って鉱物を楽しむ旅に行きたいな…」という気持ちもいっぱいでした。

 

 もちろん、今の時期に旅に出るのは難しく、世の中が落ち着くまではお預けです。しかしいずれまた全国で鉱物のイベントが積極的に行われるようになるでしょうし、そこでは、新たな石たちとの出会いもあるだろうと思います。いまはガマンをしながら、完成したばかりの本やゲラと自身のコレクション(写真は鉄電気石)を見比べて楽しんでいます。

商品名 新版 鉱物分類図鑑 323

商品名(カナ) シンパン コウブツブンルイズカン サンビャクニジュウサン

著者者名 青木 正博

判型 A5

ページ数 240

はじめに

本書の構成と見方
鉱物に親しむために

●鉱物の産状と成因
火山岩および噴気孔
温泉沈殿物
熱水鉱脈・熱水交代鉱床・火山岩の気孔
深成岩およびペグマタイト
ダイアトリーム
超塩基性岩
変成岩およびスカルン
黒鉱およびキースラガー
層状マンガン鉱床および縞状鉄鉱床
鉱床酸化帯
蒸発岩
堆積岩および鍾乳洞

●鉱物解説
元素鉱物
硫化鉱物・硫塩鉱物
酸化鉱物
ハロゲン化鉱物
炭酸塩鉱物
硼酸塩鉱物
硫酸塩、タングステン酸塩、モリブデン酸塩、クロム酸塩鉱物
燐酸塩、砒酸塩、バナジン酸塩鉱物
コラムー鉱物が見られる博物館、地質標本館
珪酸塩鉱物
有機物
天然ガラス

●鉱物の基礎知識
鉱物の収集
標本のクリーニングと保管
鉱物の性質と鑑定
薄片という観察手段
鉱物の成因別検索表
元素別鉱物検索表
鉱床タイプ別鉱物検索

補遺:熱水鉱脈
補遺:ペグマタイト
掲載鉱物索引

お詫びと訂正

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