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捨て方をデザインする循環ビジネス

サーキュラービジネス実現へ三つの提言

著者: 中台 澄之

定価(税込)1,760円

発売日2020年12月17日

ISBN978-4-416-91977-4

リサイクル率99%を達成する現場から提言する、「環境問題」を解決するための実践法。

内容

月間1500t以上の廃棄物を受け入れ、その99%以上をリサイクルし続ける株式会社ナカダイと、その廃棄物を社会共有の素材(ソーシャルマテリアル®と捉え、新たな素材の使い方を創造する株式会社モノファクトリー。
両社のビジネスモデルを紐解くことで、現代の廃棄物問題を解決と、まさに今求められている循環ビジネスの構築の具体的な実践法が見えてきます。

 

コロナ禍の現在も、最前線で廃棄物処理事業を行う著者が「サーキュラーエコノミー=循環経済」を三つのキーワードをもとに考察します。
①リニアな大量生産・大量消費・大量廃棄を断ち切るための「廃棄と回収」の仕組みづくり
②回収したモノを、素材として加工したり、組み合わせたりして新しい使い方をするための「捨てるモノの情報」の共有
③回収したモノを、素材として加工したり組み合わせたりする再商品化の技術の不足を補うための「アジアネットワーク」の可能性

 

中国の資源輸入禁止措置後の産業の在り方と、これからも増え続ける廃棄物への対峙の仕方、捨てる場所がなくなる海に囲まれた日本から、世界のかかえる大量廃棄問題をも解決する循環ビジネスを構築する具体的な施策を提言します。 

著者紹介

中台 澄之(ナカダイ スミユキ)

株式会社ナカダイ代表取締役、株式会社モノファクトリー代表取締役。東京理科大学理学部数学科卒。
証券会社勤務を経てナカダイに入社後、総合リサイクル業としてリサイクル率99%を実現し、リユース市場やモノ:ファクトリーの創設等、リマーケティングビジネスを確立する。
2013年Good Design Award、未来づくりデザイン特別賞。WIRED Audi INNOVATION AWARD2016を受賞。
循環ビジネスの構築や企業の廃棄物に関するコンサルティング、研修などを行う。
著書に『「想い」と「アイデア」で世界を変える ゴミを宝に変えるすごい仕組み 』など。

商品名 捨て方をデザインする循環ビジネス

商品名(カナ) ステカタヲデザインスルジュンカンビジネス

著者名 中台 澄之

判型 A5

ページ数 216

第1章 循環ビジネス️の背景
テクノロジーの発展は、廃棄物を生み出す
海洋ゴミは、私たちのゴミ
衛生的な廃棄とは
分別、解体すること
廃棄物問題とは私たちの問題
中国の決断
回収した量で企業の価値が決まる時代
リマーケティングビジネスとは

第2章 (株)ナカダイ
リサイクルモデル工場としてのナカダイ
リサイクルとは、廃棄物を素材に変化させること
リサイクルとは、選別がすべて
ナカダイの日々の業務
工場編/引き取り編/NIF編/営業編
ナカダイのマネジメント NIMSとは

第3章 (株)モノファクトリー
企業の循環ビジネスパートナー
発想の原点、背景
使い方を創造し、捨て方をデザインする
廃棄物の魅力
発想はモノから生まれる
品川ショールーム開設
ノウハウを生かした展開
リマーケティングセンター

第4章 循環ビジネスへの提案
●循環のための回収
廃棄物処理法の趣旨
捨てる企業の責任
廃棄物処理業者との連携 
使用後商品の消費者からの回収
●捨てる情報の不足 
一次情報と二次情報のギャップ
それぞれの企業努力の矛盾
カテゴリー分別から商品ごとの分別へ
情報を活かす
●循環技術と循環流通の欠如
海洋ゴミ問題の構造
輸出し続けた日本
そのまま手に入れることの難しさ
モノが自由に捨てられない時代の自社回収

第5章 社内でのチャレンジ
価値観の共有
QC・WORKOUT報告会
理念と事業の変化
従業員の多様化
魅せる工場
プロジェクト
ホールディングス化

第6章 プラットフォーム
循環ビジネス構築へのプラットフォーム

循環ビジネスへの参考資料
使い方の創造と捨て方のデザイン
環境省通知からみる廃棄物の現状

お詫びと訂正

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