商品名 マンモス ―絶滅の謎からクローン化まで―
商品名(カナ) マンモス ゼツメツノナゾカラクローンカマデ
著者名 福田 正己
判型 四六
ページ数 256
内容
マンモスといえば大きな身体、ふさふさとした長い毛、曲がった巨大な牙を持つ、ゾウに似た姿を思い描きます。
あるいは漫画家・園山俊二さんの「はじめ人間ギャートルズ」に登場する、草原を闊歩するマンモスや、劇中いかにも美味しそうに登場する骨付き肉を頭に浮かべるかもしれません。
さらには「マンモス校」など、“巨大さ”を連想する人もいるでしょう。
力強いイメージがあり、かつてシベリアの大地の王者であった巨大なホ乳動物マンモスですが、約1万1千年前に忽然と地球上から姿を消しました。
マンモスの身に一体何が起こったのでしょうか?
人間による狩猟、地球温暖化、細菌繁殖、超新星爆発? マンモスの絶滅については謎ばかり多く、未だ正確には解明されていません。
シベリアを始めとする永久凍土からは証拠となる冷凍マンモスが次々と発掘され続けています。
これらの冷凍マンモスは直接的・間接的な証拠となり、研究を続けることで長年の謎であったマンモス絶滅の真相を探っていきます。
さらに冷凍マンモスからは化石では残らない皮、筋肉、内臓や血液が採取でき、そこからDNAを詳しく調べることもできます。
近年は最新のクローン技術を駆使して、1万年前に絶滅したマンモスを現在に復活させるプロジェクトも進んでいます。
はるか昔に絶滅してしまったマンモスを、再び今の時代に蘇らせることが果たしてできるのでしょうか?
はたまた漫画の中に登場した、美味しそうなマンモスの肉。実際に食べるとどんな味なのでしょうか?
マンモスにまつわる様々な疑問について、日本人のマンモス研究者が、疑問と謎を解明します。
著者紹介
福田 正己(フクダ マサミ)
理学博士。東京大学、北海道大学を経て、日本雪氷学会理事、北海道大学低温科学研究所などを歴任。現在は北海道大学名誉教授。
主な著書に「極北シベリア」 (岩波書店) 、「極地の科学―地球環境センサーからの警告」「寒冷地域の自然環境」(北海道大学図書刊行会)、共著に「雪氷の構造と物性」(古今書院)などがある。
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