Facebookでシェア xでシェア Lineに送る メールで送る

粘菌生活のススメ

奇妙で美しい謎の生きものを求めて

著者: 新井 文彦 / 著者: 川上 新一

定価(税込)1,760円

発売日2016年05月06日

ISBN978-4-416-51638-6

内容

粘菌(変形菌)という生きものをご存知ですか?
この生きものは、動きまわって微生物などを捕食するアメーバ動物的状態を経て、きのこのように子実体を形成し、胞子で繁殖するなど、その一生の間に、あるときは動物的性質を、あるときは菌類的性質を持つ、動物でも、植物でも、菌類でもない不思議な生物です。

 

また粘菌は、知の巨人・南方熊楠が生涯を通じて研究した対象として知られていますが、他にも宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』中に、物語の核となる生物としても登場しています。
最近では、北海道大学の中垣俊之教授らのグループによる粘菌研究が、イグノーベル賞を2度も受賞して大きな話題になりました。

 

そんな粘菌の魅力は、何と言っても、子実体の美しさ、かわいらしさです。赤、白、黄色、金属的光沢すらある金色や銀色など、
色彩は多様、アイスバー型、まち針型、まんじゅう型、プレッツェル型など形もさまざま。一度見たら、強烈な印象が残るに違いありません。
また、アメーバが大きくなったような変形体も本当に興味深い存在。単細胞生物にもかかわらず知性の片鱗を見せるというのですから、多くの研究者を惹きつけてやまないのも納得です。

 

本書は、主に初心者に向けて、そんな粘菌の基本的な生態を解説するとともに、北海道や東北各地で撮影された本邦初公開の写真をカラーで多数掲載しました。
粘菌の姿や生態はもちろん、原始の姿を今に残す森の美しさも楽しめます。

 

いざ、どきどきわくわく間違いなしの、粘菌ワールドへ。

著者紹介

新井 文彦(アライ フミヒコ)

1965年生まれ。きのこ写真家。北海道釧路地方阿寒湖周辺や、東北地方の白神山地、八甲田山の周辺などで、きのこや粘菌など、主に隠花植物をテーマに撮影を続けている。著書は『きのこの話』(ちくまプリマー新書)、『毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの』(幻冬舎)、『きのこのき』(文一総合出版)。糸井重里氏主催の人気インターネットサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で、毎週菌(金)曜日に「きのこの話」を連載中。本人ウェブサイト「浮雲倶楽部」。

川上 新一(カワカミ シンイチ)

1966年大阪府生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了。博士(生物科学)。専門は、細胞性粘菌および変形菌の分類・系統・進化学。現在、山形県立博物館嘱託職員(植物部門担当) 。著書に、『森のふしぎな生きもの 変形菌ずかん』(平凡社)、『菌類の生物学』(共著 共立出版)などがある。

商品名 粘菌生活のススメ

商品名(カナ) ネンキンセイカツノススメ

著者名 新井 文彦

著者名 川上 新一

判型 A5

ページ数 168

お詫びと訂正

Facebookでシェア xでシェア Lineに送る メールで送る

関連情報