びっくり！ 世界の不思議な植物

　子供の科学の名作ビジュアルブックシリーズ「サイエンスブックス」が「子供の科学サイエンスブックスNEXT」として生まれ変わり、今月から新たなラインナップの刊行が始まりました。

　新シリーズでも、今知りたい科学の話題から子供に人気のテーマまで、さまざまなジャンルをお届けしていく予定ですが、ポイントはなんといっても「動画コンテンツ」。なんと誌面と連動した動画を見ることができちゃうのです。

　新シリーズ第2弾「びっくり！　世界の不思議な植物」では、著者の湯浅浩史先生が所長をつとめる「進化生物学研究所」のバイオリウムを紹介。誌面に出てくる植物を中心に、世界各地の珍しい植物について、湯浅先生自身がその特徴やおもしろさを存分に語ってくれました。

　ただし、この動画撮影がなかなかたいへんだったのです……。というのも、撮影は子供の科学のオンライン講演会を兼ねて行われたため、当日はzoomやYouTubeを通じて、リアルタイムで視聴者に映像や音声をお届けする必要がありました。そこで、カメラをPCにつないで通信環境を整える作戦にしたのですが、はじめての試みということもあり、信頼性の高い有線方式を採用。

　結果、お話する先生を追いかけて撮影するカメラマン、を追いかけながらPCを持ってコード類をさばく係が必要に。

　この係に志願した私でしたが、PCを手で持ちながら長時間コードをさばくのは、なかなかツライ。

何かよい方法はないものかと思いを巡らせること数分。

「コレだ！ コレしかない!!」

名案がおりてきたのです。

それがコチラ。

みなんも一度は目にしたことがあると思いますが、名前を知っていますか？

　実はコレ、「立ち売り箱」や「番重」と呼ばれるもの。番重は食品業界で使われる、木製やプラスチック製の浅いフタなし容器ですが、これに取っ手をつけたものも番重です。今回使ったのはダンボール製で、両サイドにひもをつけ、首かけタイプにしたものでした。

昔の駅弁販売スタイルですね。

実際に使ってみると、これがとてもよい！

おかげで両手をふさぐことなく、コードさばきができました。

この大活躍を見せた後、番重は静かに役目を終える……かと思いきや、新たな所属先が決定。

意外にもA3サイズのゲラを入れるのにちょうどよいサイズで、今では毎月のゲラ入れとして大活躍を続けているのでした。