LPレコードに潜む謎

LPレコードの蘊蓄本『LPレコード再発見』、『LPレコード』を上梓してきた筆者が、改めてLPレコードの奥深さを紹介し、LPから最大限情報を引き出そうと努力してきたプロセスを紹介。

LPレコードの元となるテープ音源に同じものを使用しても、オリジナル盤と再発盤とでは音が違うのはもちろん、音楽の表現力まで違うことはよく起こることで、マスタリング、製盤、ジャケット、すべてに目を配り、それらの差異がなぜ起きているのか、再生音から想像力逞しく考察します。名盤といわれるLPにおいて特にこの現象が顕著で、筆者は数多くの盤を手に入れて,この現象の解明に時間と費用をかけてきました。本書はその研究結果を十全に発表したもの。

レコードプレーヤーの綿密な調整もまた重要なポイントで、わずかな調整でも疎かにできないことをも示唆しています。音楽ファン、オーディオファン必携の一冊。