商品名 パリの歴史散歩ノート
商品名(カナ) パリノレキシサンポノート
著者名 森田 けいこ
著者名 山本 ゆりこ
判型 A5
ページ数 160
2000年のパリの歴史を7つの時代に分けて、時代ごとに遺跡や名所を巡るコースを紹介。
内容
おいしいものを食べながら、パリに残る歴史をたどる7つのコース
紀元前にセーヌ川の中州、シテ島に生まれたパリは2000年の時を経て、その範囲を少しずつ拡大してきました。本書ではパリの歴史を7つの時代に分けて、ルートつきの地図と効率的なタイムスケジュールで各時代を1日で巡るプランを提案しています。
たとえば、中世のプランでは当時の暮らしを伝えるクリュニー中世美術館や百年戦争でフランス軍を救ったジャンヌ・ダルクの騎馬像などを、革命のプランではフランス革命の契機となったバスティーユ襲撃の舞台や断頭台が置かれたコンコルド広場などを訪ねます。
朝から夕方まで各時代の遺跡や名所を巡るプランには、朝食、ランチ、夕食などにおすすめの飲食店も掲載。歴史とともにパリの美食も楽しめる一冊です。
*本書は2016年に六耀社から刊行された『パリの歴史探訪ノート』に「現代のパリ」という章を加え、再編集したものです。「現代のパリ」では、戦後、文化・芸術の国としてフランスの大統領たちがパリに造らせた文化的建造物や、2000年代に財界やモード界の重鎮たちが建てた美術館などを紹介します。
著者紹介
森田 けいこ(モリタ ケイコ)
文筆家。慶應義塾大学総合政策学部卒、同大学院文学研究科修了、文学修士。スタンフォード大学、ボストン大学院言語学科留学。2003年からパリ在住。ルーヴル美術館管轄の国立高等教育機関エコール・ド・ルーヴルで、西洋美術史、パリ史を学ぶ。2019年放映NHK総合番組「ブラタモリ」初の海外ロケでパリの案内人、2023~2024年放映TBS番組「世界遺産」の「杏の世界遺産散歩inパリ」の監修を務める。著書に『パリノアトサキ』『セーヌの黒き流れ』(Kindle)など。パリの日々の風景と暮らしをInstagram「パリノイロハ」にて更新中。
山本 ゆりこ(ヤマモト ユリコ)
菓子・料理研究家。日本女子大学家政学部食物学科卒、1997年にパリへ。リッツ・エスコフィエとル・コルドン・ブルーにて製菓のディプロムを取得後、パリのホテル、レストラン、菓子店と異なる形態の現場で修業を積む。料理はフランス人マダムから家庭料理をマンツーマンで習得。パリにて12年暮らす間、ヨーロッパ中を旅し、様々な食文化に触れる。2000年より、フランスを中心とするヨーロッパの食やライフスタイルをテーマにした本や訳書を30冊以上執筆。現在、福岡市内に暮らし、日々のことをInstagram「山本ホテル」にて更新中。
ここだけの話
私が以前パリを訪れたときは、石造りの古い建物が多く、美しい街だな……と思いながら歩いていましたが、本書を作りながら、古代から現代に至る2000年もの歴史が蓄積された街だとわかり、その見え方ががらりと変わりました。
本書はパリのガイドブックではありますが、たとえばエッフェル塔の写真やイラストをカバーにするのは一時代を象徴しているに過ぎず……二転三転したのち、六角形のモチーフが印象的なカバーになりました。
じつは本書には元になった本があります。
2016年に六耀社から刊行された『パリの歴史探訪ノート』です。その本のカバーは白地に枠線と文字で構成されたシンプルなものでした。それこそ「ノート」のように潔い素敵なカバーです。
出版社の都合により絶版となっていたため、編集をし直してデザインを刷新しました。カバーもがらりと変えようと、著者の山本ゆりこさんから提案されたのは、六角形をモチーフにしたアイデアです。
山本さん曰く、立方体のタイルのような連続模様は、お菓子の化粧箱などによく見られ、フランスではとくに人気のようです。
あるとき山本さんはパリの「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」で六角形のタイルを見つけ、本書のカバーにピッタリだと思ったそうです。フランス人は国土の形からフランスのことを「六角形」と呼ぶからです。
そして、カバーのイメージとして送られてきたのはこの画像です(モチーフ案)。
この時点からベースのモチーフはほとんど変わっていませんね。ただ、当初の案では、パリにある通りの看板の色から着想し、深い緑と紺の組み合わせでした(A案)。
カバー案を社内で検討するため、デザイナーの横田洋子さんに、ほかにも2案作成していただきました。ひとつはフランス国旗のトリコロールから白地に青と赤を配色した案(B案)。もうひとつはお菓子のパッケージからイメージしたものです(C案)。
B案とC案には著者の森田けいこさんのこだわりも垣間見えます。
本書を開くと各時代の名所を巡るルートマップがあり、そのページの罫線には「羅針盤」が描かれています。一方、時代概要のページには時計の針を模した罫線が使用されています。
前者は空間的なガイド、後者は時間的なガイドを示しているのです。
このふたつの記号をカバーの飾りとして入れることで、パリの「時空間」を案内する本だと暗示できるという目論みです。社内の検討会議ではA案が採用されましたが、B案とC案にはそんな思いが込められていました。
A案に決まったとはいえ、「色が地味すぎて書店で目立たない」という意見があり、色を再検討することになりました。そこで提案したのは、トリコロールで「自由」を象徴するブルーと王政時代の栄華を感じさせるゴールドの色合わせです。
本書でも、フランス王政が最盛期を迎えた「近世」と人民が自由を手にするために闘った「革命」の章がクライマックスといえます。そして、本書に新しく加わった「現代」の章まで読むと、芸術の都パリの変遷がたどれます。
カバーの裏面にはパリ全域のマップもありますので、カバーを外してみてくださいね。ルートマップと見比べると、パリのどのあたりを歩いているのか俯瞰しながら楽しめますよ。
商品名 パリの歴史散歩ノート
商品名(カナ) パリノレキシサンポノート
著者名 森田 けいこ
著者名 山本 ゆりこ
判型 A5
ページ数 160
1日目・古代のパリ:[紀元前1~5世紀]パリの始まりの地、シテ島から出発
2日目・中世のパリ:[5世紀~1453年]中世の暮らしとジャンヌ・ダルクがいた頃を歩く
3日目・ルネサンスのパリ:[1453~1610年]イタリアの賜物、ルネサンス美を鑑賞する
4日目・近世のパリ:[1610~1789年]絶対王政のもとで造られた最も華やかなパリを求めて
5日目・革命のパリ:[1789~1799年]フランス革命の足跡を体感する
6日目・近代のパリ:[1799~1870年]ふたりのナポレオンによるパリの変貌
7日目・世紀末のパリ:[1870~1945年]パリ万博と共に建てられたエレメントを巡る
現代のパリ:[1945年~現代]文化・芸術の国フランスの首都としての歩み
コラム・パリの歴史物語
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