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シャチ生態ビジュアル百科 第2版

世界の海洋に知られざるオルカの素顔を追う

著者: 水口 博也

定価(税込)3,520円

発売日2023年07月06日

ISBN978-4-416-62382-4

シャチたちの謎に満ちた生態を、ダイナミックな写真と新たな研究成果から紹介する。

内容

近年、北海道、知床半島の沿岸で野生のシャチが頻繁に目撃され、NHKのドキュメンタリー等でも頻繁に紹介されるようになり、もともとファンが多かったシャチの人気はいっそう高まるとともに、現地でのシャチ・ウォッチングの人気もうなぎのぼりです。とりわけ、近年知床半島の羅臼沖で全身が白いシャチが現れ、いっそう人びとの注目を集めることになりました。
世界のシャチは、各地の海の環境に適応して、独自の生態を編み出しながら、それぞれが「生態型」と呼ばれる際だった暮らしをすることで知られ、そのことがいっそう人々の注目を集めるとともに、彼らの生態解明に向けた研究が日進月歩で進んでいます。なかでも、ようやくはじまった知床半島沿岸のシャチについての科学的な調査は、私たちの身近にすむシャチたちの思いもかけない暮らしぶりを明らかにしています。

 

本書は2015年に刊行された『シャチ生態ビジュアル百科』のなかで、普遍の事実として後世に伝えるべき内容は残しつつ、一方で新しい研究成果、新たに撮影されたダイナミックな写真を数多く加えながら、改訂版として刊行するものです。シャチ研究が進み、シャチ人気が高まっているいま、シャチファンだけでなく、海洋生物や野生動物ファン必携の書です。

著者紹介

水口 博也(ミナクチ ヒロヤ)

1953年生まれ。京都大学理学部動物学科卒業後、出版社にて自然科学系の書籍の編集に従事。1984年フリーランスとして独立。以来、世界中の動物や自然を取材して数々の写真集を発表。1991年『オルカ アゲイン』で講談社出版文化賞写真賞受賞。著書に『世界で一番美しい シャチ図鑑』『世界で一番美しい クジラ&イルカ図鑑』『世界で一番美しい ペンギン図鑑』『世界で一番美しい クラゲ図鑑』』『世界で一番美しい 野生ネコ図鑑』『ペンギンごよみ365日』『クジラ&イルカ生態ビジュアル図鑑』『イルカ生態ビジュアル百科』(いずれも誠文堂新光社)など多数。

商品名 シャチ生態ビジュアル百科 第2版

商品名(カナ) シャチセイタイビジュアルズカン ダイニハン

著者名 水口 博也

判型 A5

ページ数 192

第1章 世界のシャチ
世界の海にすむシャチ/北太平洋のレジデント/北太平洋のトランジェント/道東のシャチ/カリフォルニア湾(コルテス海)のシャチ/北大西洋のタイプ1/アルゼンチン、バルデス半島のシャチ/南アフリカのシャチ/南極海のタイプA/南極海のタイプB1/南極海のタイプB2/南極海のタイプC/亜南極のタイプD
シャチはどんな動物か

第2章 アメリカおよびカナダ太平洋岸のシャチ
研究のはじまりと現在/アラスカ、プリンス・ウィリアム湾のシャチ/文化のなかのシャチ/コククジラを襲うシャチ

第3章 道東のシャチ
道東のシャチの生態型/道東のシャチは何を食べているか

第4章 北大西洋のシャチ
北大西洋のシャチ―ノルウェー、アイスランド、シェトランド諸島を中心に/シャチの生態型について―イギリスのまわりの海から/北大西洋のシャチをめぐる顛末

第5章 南半球のシャチたち
アルゼンチン、バルデス半島のシャチ/オーストラリア、ブレマー海底警告地域でシャチを発見する/ホオジロザメを押そう南アフリカのシャチ/南極海のシャチ/タイプDのシャチを求めて

第6章 シャチのくらしをより深く知るために
シャチの生態型の進化/シャチと鳴音を失ったイルカたちとの関係/シャチの体にたまる有害物質

お詫びと訂正

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