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自衛隊最強の部隊へ ーFTC対抗部隊編

無敗の最強部隊を殲滅せよ!

著者: 二見 龍

定価(税込)1,650円

発売日2020年09月23日

ISBN978-4-416-62054-0

設立以来、無敗を誇るFTC最強部隊に40連隊が戦いを挑む。当時の陸上自衛隊最強を決める最終決戦!

内容

(まえがきより)
「本日、私は、FTC部隊および陸曹を代表し、FTC部隊以外には一度も渡したことのない門外不出のメダルを隊員の総意で渡しに参りました」
 富士トレーニングセンター(通称FTC)副隊長の挨拶が始まりました。この日は、東部方面混成団主催による有志によって開催された私の陸上自衛隊退官パーティーでした。北九州小倉に所在する第40普通科連隊時代の多くの同志や日本各地で苦楽を共にした仲間が集まりました。久し振りに会った仲間達と固い握手を交わし熱く語りあっていた時に、“サプライズゲスト”として登場しました。
 FTCの副隊長が話し始めた時、場内が一瞬で静かになりました。なぜなら、打倒FTCを掲げ、40連隊と激戦を繰り広げた敵部隊の副指揮官が話し始めたからです。
 張り詰めた空気の中、スピーチが始まりました。
 まず、なぜ退官パーティーに参加したかをゆっくりとした口調で話し始めました。10年の歳月が経ち、20回以上の人事異動を経て、当時のFTCの隊員がほぼ入れ替わってしまった今でも、FTC部隊と激戦を繰り広げた第40普通科連隊と連隊長について、語り継がれていることを、初めて聞きました。
 FTC副隊長は、現役や元FTCの隊員、特に陸曹の強い要望によりメダルの授与と当時の激戦の様子を語りに、富士から退官パーティーへ参加してくれたのです。

 

本書は、福岡県北九州市小倉に駐屯する第40普通科連隊が、無敗の富士トレーニングセンター対抗部隊との戦闘を描いた電子書籍『40連隊 VS FTC無敗部隊との闘い』を増補・再編集したものです。
どうしたら強くなれるのか…、その答えを求めて訓練に明け暮れた陸上自衛隊・第一線部隊の記録です。

著者紹介

二見 龍(フタミ リュウ)

防衛大学校卒業。第8師団司令部3部長、第40普通科連隊長、中央即応集団司令部幕僚長、東部方面混成団長などを歴任し陸将補で退官。
現在、株式会社カナデンに勤務。
Kindleの電子書籍やブログ「戦闘組織に学ぶ人材育成」及びTwitterにおいて、戦闘における強さの追求、生き残り任務の達成方法等をライフワークとして執筆中。
著書に『自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編』『自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編』『自衛隊最強の部隊へ-戦法開発・模擬戦闘編』『弾丸が変える現代の戦い方』(いずれも誠文堂新光社)がある。

書名 自衛隊最強の部隊へ ーFTC対抗部隊編

書名(カナ) ジエイタイサイキョウノブタイヘ エフティーシータイコウブタイヘン

著者名 二見 龍

判型 B6

ページ数 184

第1章 ついにやってきた無敗の敵との戦い  
富士トレーニングセンター(FTC)を打ち破る40連隊の戦法 
FTCコントロールセンター内の空気 
コラム1 連隊直轄斥候を失った代償 

第2章 戦いは1年前から始まっていた  
他連隊を支援する形で40連隊の隊員を送り込む
訓練統制も制限戦争の一部と捉える 
訓練開始初日の夕方に吹き飛ぶ 
「ローライトコンディションCQB」の威力 
ある戦闘員の手記―年間1800時間の訓練で我々は一体何をしていたのかー
コラム2 勝利の女神が近づいてくる戦い方

第3章 緒戦における主導権の握り合い  
FTCの心理戦に揺さぶられる 
中隊直轄斥候を守る 
FTCのATM分隊が一撃で吹き飛ぶ
FTCの潜伏斥候を仕留めろ 
情報がFTCに筒抜けの状態 
「ターゲティング」で一晩中砲弾を撃ち込め 

第4章 夜間の戦闘で引きずり回せ
施設部隊の損耗が意味するもの
敵戦車の車載機関銃が恐怖で吠えまくる 

第5章 ターゲティング炸裂 
敵の砲迫火力を黙らせろ 
FTCコントロールセンター内が凍りつく 
コラム3 ターゲティングの威力 

第6章 戦機を運ぶ女神が忙しく動き回る  
ほころびは弱いところから生ずる 
一発逆転を狙えるか 
「さぁー、お返しだ」。身体に染み込んだ行動 
コラム4 突撃の真相 

第7章 強さを追求していく仲間達  
40連隊の仲間たち 
馬場中隊長からの、将来の40連隊へのメッセージ 
FTCのメンバー 
「前進」せよ 
コラム5 突撃訓練を行う必要はない

お詫びと訂正

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