商品名 あのとき僕が泣いたのは、悲しかったからじゃない
商品名(カナ) アノトキボクガナイタノハ カナシカッタカラジャナイ
著者名 瀧森 古都
判型 四六
ページ数 240
ひとりじゃない。感情が涙になって溢れました。小さな自分に光を指し示してくれた物語です。 木崎 ゆりあ(女優)
内容
ベストセラー『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』著者が贈る、「涙」をテーマにした、さらっと読みきれる7つの感動物語!
【各界から感動の声、続々!】
「ひとりじゃない。感情が涙になって溢れました。小さな自分に光を指し示してくれた物語です。」★木崎ゆりあ(女優)
「この小説を読むと、無性に家族に会いたくなった。もう会えなくなってしまった人たちにも……。」★長江俊和(作家・演出家)
「悲しみの涙に寄り添い、希望の涙を見守る。包み込むような優しい七つの物語は、あなたへの応援歌に違いない。」★栗澤順一(さわや書店)
【内容紹介】
最後に泣いたのはいつですか?
登場人物たちは、どうにもならない苦境の中で、悩み、苦しみ、もがき、そして生きることに意味すら感じなくなり、絶望の底が見えてきたその瞬間、ある一筋の涙を流すと共に、小さな光を見つけます。
家族って何だろう、幸せって何だろう、人生って何だろう。
最後のページをめくるとき、あなたにとって一番大切な人を、きっと思い出すでしょう。
◆第1話「ショコラの種」
女手一つで息子を育てている母親に、ある悲劇が訪れる。
それにより彼女は人生に終止符を打とうとするのだが、死への階段を一歩登ろうとしたその瞬間、ある意外な人物からのメッセージを受け取る。
◆第2話「最期の小説」
定年を迎え、妻と二人で平穏に暮らしていた60代の男性に、ある日、一通のハガキが届く。
それは、かつて結婚の約束をしていた女性の死を知らせる死亡通知書だった。
過去の恋とは何か、結婚とは何か、幸せとは何か、長年連れ添った夫婦の結末はいったい……。
◆第3話「真昼の花火」
ある日突然、学校へ行かなくなった中学三年の息子。
母親は息子の真意がわからないまま、日々食事を息子の部屋に運ぶ。
そんなある日、40年前に他界した姉の幽霊が母親の前に姿を現す。
姉は、想像もしていなかった息子の気持ちと、他界する前の自身の真意を語るのだった。
◆第4話「おしるこ」
自分にも他人にも厳しい老人は、ある人物に速達を送り続けている。
その速達を出している郵便局で働く無愛想な若い男性局員。
そんなある日、若い郵便局員は、老人が持ち込んだ郵送物を自分のポケットに入れてしまう。
その行為によって、郵便局員と厳格な老人の人生の歯車が思わぬ方向へと動き出すのだった。
◆第5話「家族だった家族」
自分は人間だと思っていた猫が、ある日突然、そうじゃなかったことを知り、々な葛藤を抱きながらも与えられた環境を生きる。
動物を捨てる人間、人間に捨てられる猫、捨てる側と捨てられる側、いったいどちらが不幸なのだろう。
そのほか、本当の居場所や自由、愛とは何かを問いかけるショートショート「黄色い鳥と赤い鳥」、テレビでも紹介され話題になった、誰もが背中を押される力強く優しい詩「一本のオール」を収録。
著者紹介
瀧森 古都(タキモリ コト)
1974年、千葉県市川市生まれ。両親がイタリアの古い都(バッサーノ)で芸術活動をしていたことから「古都」と名づけられる。2001年、作家事務所オフィス・トゥー・ワンに所属。放送作家として「奇跡体験! アンビリバボー」など様々な番組の企画・構成・脚本を手掛ける。2006年、独立。作家、コピーライターとして活動。現在、主に「感動」をテーマとした小説や童話を執筆。ペット看護士・ペットセラピストの資格を保持。著者に『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』『たとえ明日、世界が滅びても 今日、僕はリンゴの木を植える』(すべてSBクリエイティブ)などがある。
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