商品名 フランス人はたくさん仕込んで3度愉しむ。
商品名(カナ) フランスジンハタクサンシコンデサンドタノシム
著者名 上田 淳子
判型 B5変(縦257mm×横188mm)
ページ数 128
一度にたくさん作り、2日目、3日目と形を変えておいしく食べる、フランス人の合理的なスタイルを紹介。
内容
フランス人は、日本人のように料理を「作り置き」しません。
数日後食べるために週末をつぶして料理を作り置くことはしないのです。
その代わり、一度にたくさん作り、2日目、3日目と変化させながら最後までおいしく食べきるのがフランス流。
例えば鶏もも肉を一気たくさんオーブン焼きにして、その日はそのまま食べ、2日目はトマトソースで煮込み、3日目は野菜と一緒にさっとフライパン蒸しに。
例えば白いんげん豆をベーコンで煮たら、その日はそのまま食べ、2日目はソーセージとトマトを加えてオーブン焼きに。3日目はミキサーにかけ、ピュレにしてパンを添えていただきます。
手間をかけずに、おいしいものを食べる。
フランス人の合理的なアイディアをご紹介します。
著者紹介
上田 淳子(ウエダ ジュンコ)
料理研究家。神戸市生まれ。
辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルやレストラン、ベッカライ、フランスでは星付きレストラン、シャルキュトリーなどで料理修業を積む。帰国後、シェフパティシエを経て料理研究家として独立。自宅で料理、お菓子、ワイン教室を主宰し、雑誌やテレビ、フランスのワイン産地ロワール地方での日本の食文化の紹介、子どもの食育についての活動なども行う。
近著に『4つのソースでごちそうレシピ』(学研プラス)など。
本書は大好評の「フランス人の料理」シリーズ第6弾となる。
ここだけの話
レシピ本の一番の楽しみといえば、もちろん撮影。
カメラマンが撮り終わったお皿はスタッフみんなでおいしくいただいています。
上田淳子先生の料理はどれも、野菜は香り高く生命力があり、肉や魚はガツンと塩を効かせてくっきりとしたフレームのある味。
なんて、つい食レポをしてしまいましたが、簡単に言えば「すんごく美味しい」のです。
この本での私のお気に入りは「根菜のバリグール風」。れんこん好きにはたまらないです。
ところでシリーズ6冊目となるこの「フランス人シリーズ」。
これまでは秋に刊行していたので、撮影は初夏に行っていました。今回は異例の4月刊行で、撮影は晩秋~初冬にかけて。
つまり「日が短い」のです。
料理のおいしさを引き立てるのはやはり自然光撮影。
ですが、今までの感覚で進めていたら、あっという間に太陽が傾き始め、スタッフは大慌てで「はい次!」「次!」というように走り回り、さながら運動会の様相を呈していたのでした。
この本では「グランメール(=おばあちゃん)風」とつくメニューが3つも出てきます。
昔からずっと作り続けられている料理ということですが、日本でいう肉じゃがみたいな存在でしょうか。
派手ではないですが、どれもしみじみと味わい深い料理です。
写真は「鶏もも肉のグランメール風」。
鶏肉とベーコン、じゃがいもなどの野菜をオーブンで焼く料理です。じゃがいもに肉のうまみがしみてこれが絶品!
1日目はそのままいただき、2日目はパイシートをかぶせてチキンポットパイに変身、3日目は残った鶏肉と紫キャベツを蒸し煮にします。
これは、フランス人が日常的に行っているアレンジ技。日本でも「作り置き」はポピュラーですが、フランス人は同じものを続けて食べるよりは大胆にアレンジするのが得意なのだそう。
また、残ったクリーム煮で作る「シーフードクレープ」。
クリーム煮から全部作るのは大変ですが、前日の残りがあるので2日目はクレープを焼くだけ。多めに作るのは、翌日ラクになるだけでなく、次の日の楽しみがあるからなんです。
たくさん仕込むから材料が半端に余ることもなく、材料を足したり、味を変えたりして飽きずにおいしく食べきる精神は、今はやりのSDGs、サスティナブルな考えにもつながりますね。
フランス人のエコ精神、見習いたいところです。
商品名 フランス人はたくさん仕込んで3度愉しむ。
商品名(カナ) フランスジンハタクサンシコンデサンドタノシム
著者名 上田 淳子
判型 B5変(縦257mm×横188mm)
ページ数 128
材料を使いきる、料理を食べきる。フランス流始末の料理
この本の使い方
PART1 肉料理
・鶏もも肉のグランメール風/チキンポットパイ/鶏肉と紫キャベツの蒸し煮
・ローストポーク/冷製ローストポークのツナソース/ピサラディエール
・ミロトン/ビーフストロガノフ/オニオングラタンスープ風
・ミートローフ/ミートローフのミンチカツ/ミートローフサンド
・豚ヒレ肉のクリーム煮 セップ風味/豚ヒレ肉のクランブル/豚ヒレ肉ときのこのポットパイ
・肉団子のグランメール風/トマトファルシ/肉団子と野菜のパングラタン
・鶏もも肉のプロヴァンス風/鶏肉のゼリー寄せ/チキンと野菜のスパイシーソース
・ブフ・ブルギニョン/アシ・パルマンティエ/オムレツ 牛肉の赤ワイン煮ソース
・じゃがいもと豚肉のブーランジェ―ル/トルティージャ/温かいポテトサラダ
「肉だんごのグランメール風」とそのアレンジで作るメニュー
PART2 魚料理
・サーモンマリネ/サーモンのミキュイ/サーモンのリエット
・たいと野菜のオーブン焼き/たいのパエリア/たいとパンのスープ
・かじきのクールブイヨン煮/ツナのケークサレ グランメール風/パンバーニャ
・たらとじゃがいもの蒸し煮/コトリアード/ブランダード
・シーフードのクリーム煮/シーフードクレープ/シーフードリゾット
「たらとじゃがいもの蒸し煮」とそのアレンジで作るメニュー
PART3 野菜料理
・ラタトゥイユ/手羽元と夏野菜のクスクス/ラタトゥイユのヴェリーヌ
・ジャルディニエール/ジャルディニエールのフラン/ジャルディニエールのバジルサラダ
・白いんげんの煮込み/カスレ風/豆のピュレスープ
・きのこのベシャメルソース/じゃがいもときのこのスフレ/きのこのクロックムッシュ
・根菜のバリグール風/鶏肉と根菜の粒マスタード風味/根菜とドライトマトのパスタサラダ
「ジャルディニエール」とそのアレンジで作るメニュー
お詫びと訂正
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